香港政府、MERS感染疑い隠して入国した韓国人男性を起訴へ―中国紙

配信日時:2015年6月10日(水) 19時34分
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10日、中東呼吸器症候群の感染疑いがある状態にもかかわらずソウルから香港を経由して広東省恵州市に移動し、その後現地で隔離治療を受けている韓国人男性が、香港で起訴される可能性が出てきた。写真は香港国際空港。
2015年6月10日、中東呼吸器症候群(MERS)の感染疑いがある状態にもかかわらずソウルから香港を経由して広東省恵州市に移動し、その後現地で隔離治療を受けている韓国人男性が、香港で起訴される可能性が出てきた。新聞晨報が伝えた。

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香港特別行政区食物・衛生局の高永文(ガオ・ヨンウェン)局長がこのほど、「同男性が提出した事実と異なる資料に関して、政府は現在、律政司に意見を聞いており、起訴の可能性も排除しない。ただ、するとすれば同男性が香港にいる時となる」と語った。

2003年、重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行で大きな打撃を受けた香港は現在、MERSに対する警戒を最大限高めている。香港衛生署は、入国者に対して最も厳しい検査を実施し、市民に対しても韓国の病院に行かないよう注意を呼び掛けている。また、市民は公立の病院に行く際には、必ずマスクをしなければならない。

9日午前、高局長はメディアの取材に対して、「香港は12年9月から、MERSを法律的に必ず報告しなければならない病気に盛り込んでいる」とした。

香港衛生署衛生防護センターの梁挺雄(リャン・ティンシオン)総監は、「恵州市でMERS感染が確認された韓国人男性が香港に入国した際、空港の衛生検疫職員が発熱、咳などの症状があることを確認し、『MERS患者と接触したことはないか?中東地域に行ったことはないか?』と質問した。しかし、彼は事実を隠し、全面的に否定した」と明らかにした。

一方、韓国人男性は、韓国のKBSの電話取材に対して、香港の空港で「MERS患者に接触したことはない」と答えたというのは間違っているとしている。また、「出国前の韓国当局の指示だけでは、事の重大性が分からなかった。だから、病院に行って検査もしなかった」と韓国政府の対応を批判した。

今月3日の時点で、同男性に密接に接触したとみられる旅客29人すべてが確認され、うち19人が隔離観察されている。いずれもMERSの症状は出ていない。19人のうち、5人が男性、14人が女性。6人が韓国人、13人が香港人。その他の10人は既に香港を離れた。その他、同男性と接触したバスの職員や運転手、乗客など32人は、医学監察を受けている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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