WHO調査団 授業再開を勧告「MERSと無関係」=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国当局と世界保健機関(WHO)代表団による中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの合同調査団は10日、MERSの感染拡大と学校は無関係として、授業の再開を強く検討するよう勧告した。

 韓国教育部によると、全国の幼稚園と小中高校、大学の約2万8000校中、休校しているのは10日午前時点で2474校となっている。

 合同調査団は「全国のすべての施設で感染予防や統制措置を速やかに強化すべきだ」として、発熱や呼吸器疾患の症状がある患者はMERS感染の有無を把握するよう勧告した。MERS感染者と接触したかやMERS感染者が治療を受けた病院に立ち寄ったことがあるか、症状が出る14日以内に中東に訪問したことがあるかなどを確認し、該当する患者は検査の結果が出るまで感染が疑われる患者として管理するよう促した。

 また、MERS感染者との濃厚接触者は症状が出るかどうかを確認する期間内は外部への移動を制限するよう求めた。

 合同調査団は「韓国のMERSは病院内で発生した中東地域のMERSと類似しているとみられる」と分析した。その上で、「現在の状況は急変しており、調査を進めている」として慎重な見解を示した。

 合同調査団は9日に調査を開始。多数の感染者が出たサムスンソウル病院などを視察し、感染拡大の原因などを調べている。13日午前、調査結果を発表する予定だ。

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