ヤンゴン=五十嵐誠
2015年6月11日03時06分
ミャンマーの野党党首アウンサンスーチー氏(69)が来年初めにも選ばれる新大統領になることがほぼ不可能になった。与党・連邦団結発展党(USDP)が10日に国会に提出した憲法改正案でも現憲法と同様に「外国人の配偶者や子どもがいる人物は大統領になれない」と規定。修正も難しい情勢になっているためだ。
軍事政権が2008年に制定した現憲法は、親や配偶者、子、子の配偶者が外国籍の場合、正副大統領にはなれないと規定している。英国人の夫(故人)との間に英国籍の2人の息子がいるスーチー氏が就任できないように制定したとみられている。
朝日新聞が10日に入手した憲法改正案では、外国籍の家族のうち「子の配偶者」を削除しただけだった。一方、改憲の要件として「全議員の75%超の賛成」とする現憲法の条項は「70%以上」に緩和した。
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