金融庁:韓国のウリィ銀と中小企業銀の東京支店に行政処分-不正融資
2015/06/10 19:16 JST
(ブルームバーグ):金融庁は韓国のウリィ銀行 と中小企業銀行 の東京支店に不適切融資があったとして内部管理体制の見直しを命じるなど行政処分を発表した。一部歴代支店長が融資先関係者からリベートのおそれのある資金を受領する行為もあったウリィ銀には6月17日から1カ月間の新規取引停止処分も命じた。
金融庁の発表によると、両行の一部の歴代支店長は支店長権限の範囲内に収まるよう同一グループの融資を複数法人に分散するなど不適切な融資を組み、実行していた。このほか両行では反社会的勢力との取引を防止するための対応を徹底していなかったなどとして7月10日までに業務改善計画の提出を求めた。
同庁はすでに昨年、同じく韓国の国民銀行の在日支店に不適切融資や反社会的勢力との取引防止への対応不十分で4カ月間の新規取引を停止処分を出している。金融庁担当者は10日の記者説明で、これら3行の処分内容の差について、不適切融資などの件数や金額を参考にして決めたなどとしている。
処分を受けウリィ銀はウェブサイトで「問題を速やかに見直し、再整備を行っていく」とし、「所定の手続きを経て行内処分を通じ、責任の所在の明確化を図ってまいります」などとコメント。中小企業銀は電子メールで、「このたびの行政処分については真摯(しんし)に受け止め改善に努力していくつもりです」とのコメントを寄せた。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 谷口崇子 ttaniguchi4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Marcus Wright mwright115@bloomberg.net 平野和, 持田譲二
更新日時: 2015/06/10 19:16 JSTニュース一覧
注目のセクション