キム・ドンウンが今季初勝利=CJスーパーレース第3戦

中国・上海に観客2万人

キム・ドンウンが今季初勝利=CJスーパーレース第3戦

 心臓に響くような爆音に中国人観客2万人が歓声を上げた。7日、「CJハローモバイル・スーパーレース・チャンピオンシップ」第3戦が行われた上海インターナショナル・サーキット。この日の決勝は中国最大の自動車レース大会「中国ツーリングカー選手権」(CTCC)と共に開催された。子どもの手を引く家族連れの観客が特に多く、中国国内のモータースポーツ人気を実感させた。

 韓国最大規模のカーレース大会「スーパーレース」は今シーズン、韓中日3カ国の5サーキットを回り、8回試合を行う。ハイライトはアジアで唯一のストックカーレース「スーパー6000クラス」(6200㏄、436馬力)だ。ストックカーとは一般量産車とは違い、最初からレースのためだけに特別に作られた車で、軽量だが衝撃に強い。時速300キロメートルでサーキットを疾走、迫力あふれるレースを繰り広げる。

 この日、韓国カーレース界の「新星」キム・ドンウン(23)=CJレーシング=が4.602キロメートルのサーキットを18周、合計82.836キロメートルを34分39秒712で完走して優勝した。レース終盤ではチームメートのファン・ジヌ(32)を劇的な展開で追い越した。第1戦でドイツのティム・ベルグマイスター(40)=アトラスBX=、第2戦で日本の井出有治(40)=エクスタシー・レーシング=に優勝を奪われた韓国のドライバーは、第3戦で1・2位を占めプライドを守った。

 2006年に始まったスーパーレースは今年で10年目を迎えた。「モータースポーツ不毛の地」韓国でこれまでに投資された資金は300億ウォン(約33億4600万円)を軽く上回る。 「モータースポーツ韓流」を夢見るスーパーレースは、アジア統合リーグ設立を目標に、10年に日本、13年に中国に進出した。スポンサーは海外市場での広告効果を高めることができ、ドライバーは海外サーキットを経験できため、相乗効果が大きいと見られている。

 スーパーレース組織委員会のキム・ジュンホ委員長は「韓中日3カ国の選手たちがストックカーと同じプラットフォームを採用して国別対抗戦をしたら、モータースポーツの普及に大きな貢献ができる。数年以内に大会が開かれるよう、中国・日本と緊密に協議している」と語った。

上海=崔秀賢(チェ・スヒョン)記者
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