香港政府は8日、中東呼吸器症候群(MERS)の感染が拡大する韓国に対し、渡航安全情報で3段階のうち第2段階に当たる「赤色警報」を出した。これを受け、香港旅行業協会は9日、韓国へのツアーを全て中止すると発表した。これにより、旅行客1万2000人余りが申し込んだ600以上のツアーが中止されることになった。旅行客は代金全額の払い戻しを受けられる。
香港の渡航安全情報は黄色、赤色、黒色の3段階から成り、第2段階の赤色は不要不急の旅行を自粛し、旅行計画を再検討するよう勧告するものだ。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、現在赤色警報が出されているのは、韓国、エジプト、レバノン、ネパール、パキスタンの5カ国で、伝染病が原因で赤色警報が出されたのは韓国が初のケースだという。