MERS:ソウル市、自宅隔離対象者の情報を一時ネット公開

市は「職員の操作ミス」と釈明

 ソウル市が、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者と接触した可能性があるとして自宅で隔離されている人の氏名、住所、電話番号などの個人情報をウェブサイトで一時公開し、物議を醸している。

 今月8日午後、ソウル市のサイトの「決裁書類」コーナーに「MERS対応に関する自宅隔離通知書発布計画」というタイトルの文書が朴元淳(パク・ウォンスン)市長の名前で掲載された。文書には自宅隔離通知書の詳細な発布計画が記されており、一部の自宅隔離対象者の氏名、管轄自治区、連絡先、性別、生年月日、住所、症状の有無などをまとめたリストが添付されていた。この文書は夕方ごろから一晩中掲載されていたが、個人情報が公開されていることに気付いた市の職員が翌日午前11時ごろ削除した。

 ソウル市はMERSの感染者や隔離対象者の個人情報を徹底して守る姿勢を示していただけに、情報が漏れたことは波紋を呼んでいる。市のキム・チャンボ保健企画官は8日の会見で「市の情報共有にはルールがある。個人情報に関するものは絶対に公開しない」と述べていた。

 市の関係者は「市の保健担当職員は今、大変な状況だ。この文書も担当職員が夜遅くに文書の決裁を受ける際に操作ミスで公開したものだ」と釈明している。

キム・ヒョイン記者
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