「ペ・ドゥナは僕のミューズ」 世界的デザイナーが称賛

ルイ・ヴィトンのデザイナー、ニコラ・ ジェスキエルと女優ペ・ドゥナの出会い

 ペ・ドゥナは「昨年の今ごろ、ニコラ・ ジェスキエルさんと初めて会ったのだが、私のことを心から喜んで迎えてくれるデザイナーは彼が初めてだった」と語った。「ずっと前から知っていたように、気が楽だった。ニコラ・ ジェスキエルさんは映画ファンだし、公演や美術、建築が特に好き。2、3カ月に新作アイテムを40-50着発表しなければならない厳しいスケジュールの中、たびたび私の『インスタグラム』(写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス=SNS)をチェックして『ドゥナ! その展示はどうだった? その公演は何がよかった?』と聞いてくる」

 ペ・ドゥナはこの日、アンディ&ラナ・ウォシャウスキー姉弟とタッグを組んだ米国ドラマ『センス8』の予告編が公開され、浮かれていた。同作はソウル、ケニア・ナイロビ、英国ロンドンなど8都市にそれぞれ暮らしているが、テレパシーでつながっている8人の物語が全12話で繰り広げられる。ペ・ドゥナは「武術に長け、殴り合いでストレスを解消する韓国の財閥総帥の娘役を演じた」と語った。

 「私は見た目より真面目な性格。キレイな顔ではなく、演技力もないので、台本を読んだらそれを全身で吸収し、ひしひしと感じなければ、指1本すら動かせない。そんな面で、ニコラ・ ジェスキエルさんの服と私は似ている。彼も無から有を創造するするより、昔からの文化や伝統を生かしながら新たな志向へと進んでいく人」

 ペ・ドゥナは今回、一人で渡米。映画『クラウド アトラス』のオーディションを受けるときも、一人で飛行機に乗った。「役になり切っているのに、横で『コーヒーいかがですか』『寒くないですか』などと言われたら、私自身に戻ってしまうから」。最初は何度も泣いた。とても寂しくて。しかし、慣れない言葉を覚えるのには最高だった。ペ・ドゥナは「私はとても運がよくて、ニコラ・ ジェスキエルさんやアンディ&ラナ・ウォシャウスキー姉弟、ポン・ジュノ監督など、素晴らしい人たちと仕事ができた」と話す。「不思議だが、彼らは心が通じている。博識で想像力が豊かで、世界観が広い」

パームスプリングス(米国)=キム・ギョンウン記者
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  • ▲クルーズ・コレクション2016が終わった後、バックステージで会ったペ・ドゥナとニコラ・ ジェスキエル。2人は「好きな映画や音楽について話をしたいたら、とても気が合って時間のたつのを忘れるほど」と語った。/写真提供=ルイ・ヴィトン
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