柳川迅
2015年6月9日03時21分
鳥取市の鳥取県立鳥取養護学校(児童生徒76人)で看護師が不在になり、医療ケアが必要な児童生徒の一部が通学できなくなっている。8日の県議会総務教育常任委員会で報告された。
県教委特別支援教育課によると、非常勤の看護師6人全員が5月22日に辞職願を提出した。この影響で、医療ケアが必要な児童生徒33人のうち、保護者が付き添える児童生徒だけが登校し、8日時点で12人が登校できなくなっている。
看護師側は「ケアの必要な子が増えて負担が増していたが、学校側の配慮がなかった」ことなどを辞職理由に挙げているという。たんの吸引などが決められた時間より遅くなった時などに、一部の保護者から厳しい叱責(しっせき)を繰り返し受けることもあったという。
県教委は保護者や看護師からの要望を受け止める学校側の体制が不十分だったと説明。近く県立病院などから看護師3人の派遣を受けるとともに、不足分の看護師の募集を続ける。(柳川迅)
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