「mindbodygreen」に掲載された注目の記事をご紹介。なんでも栄養学の観点から、野菜・果物の中でもっとも栄養価の高い食材「ベスト10」が判明したそう。
今回は、ランキング形式に発表したいと思います。さて、ダントツ1位を獲得した「キング・オブ・ベジタブル」はいったい何?
美容やダイエットに効果アリと、注目が集まる「スーパーフード」ですが、そもそも何を指してスーパーなのかと言えば…、自然界がつくり出す栄養価に優れた植物性の食べもののこと。
おなじみのアサイーやキヌアなどが、その代表のように思われがちですが、じつは普段から私たちが口にしている野菜のなかにも、負けず劣らずの栄養価が高いスーパーフードが存在しているんですよ。
米・ニュージャージー州ウィリアム・パターソン大学の研究者Jennifer Di Noia博士が、もっとも栄養素の含有量が高い野菜・果物41品目を徹底調査しました。彼女の研究チームが比較対象とした栄養素は、じつに17種類(カリウム・繊維・タンパク質・カルシウム・鉄・チアミン・リボフラビン・ナイアシン・葉酸・亜鉛・およびビタミンA、B6、B12、C、D、E、K)。これを1日の平均摂取カロリー2,000kcalに置き換えたとき、調査対象の野菜・果物100g内にどのくらいの栄養素が含まれているかを科学的に算出。その結果がこちら。
41品目中、最下位に甘んじたのはグレープフルーツで10.47ポイント。これは、100gを摂取した際に得られるビタミンやミネラルを100%としたときに、得られる栄養成分の量がおよそ10.47という計算だそう。では、10位から順に見ていきましょう。
第10位
カラードグリーン
(62.49ポイント)
日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、青汁の原料ともなる栄養価の高い野菜。葉っぱが丸く結球しませんが、キャベツの仲間です。本場アメリカではベーコンや塩豚と炒めるのが一般的。
第9位
ロメインレタス
(63.48ポイント)
シーザーサラダに欠かせないのがこのレタス。肉厚で食べごたえのある歯ざわりが特徴的です。玉レタスに比べて栄養価も高いので、サラダにおすすめです。
第8位
パセリ
(65.59ポイント)
料理のつけ合わせとしての印象が強いかもしれませんが、底は侮るなかれ。免疫力を高めたり、豊富な鉄分含有量で貧血を予防するのにもパセリが◎。
第7位
リーフレタス
(70.73ポイント)
栄養価が低いと思われがちなレタス類も、れっきとした緑黄色野菜です。ビタミンCや鉄分、カルシウムを多く含んだ野菜です。
第6位
エンダイブ
(73.36ポイント)
ヨーロッパ原産のキク科の野菜。最近は生鮮コーナーにも並ぶこともあり、日本でも徐々に認知度が上がってきました。高血圧に効果があるとか。
第5位
ほうれん草
(86.43ポイント)
いわずと知れた栄養満点野菜も5位止まり。それでもビタミン、ミネラル、そして鉄分豊富な万能野菜ですよね。生のままサラダで食すのがおすすめです。
第4位
ビーツ
(87.08ポイント)
世界が注目する健康食材ビーツ。血液の流れを改善するとされる一酸化窒素「NO(エヌオー)」だけでなく、天然のオリゴ糖が腸内環境を改善するのにも役立つそうです。真っ赤な根の部分ばかりに注目が集まりますが、じつは葉も栄養たっぷり。さっと炒めてきんぴらにしたり、ナムルがおすすめ。
第3位
スイスチャード
(89.27ポイント)
ピンクや黄色の茎が印象的なこの野菜。スイスチャードには豊富なカリウムが含まれています。そのため筋肉の緩和や夏バテ予防にも効果的。
第2位
チンゲンサイ
(91.99ポイント)
豊富なβカロテンが特徴的なチンゲンサイ。その量はピーマンの約6倍とも言われています。
第1位
クレソン
(100ポイント!)
栄えある第一位はクレソン!それも満点を獲得するほど、栄養素が豊富な野菜なんです。βカロテン、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンCと総合バランスの良さもこの野菜の特徴。肉料理との相性もバッチリですね。
もちろん、クレソンばかりを食べればいいという訳ではありません。これら上位の野菜をサラダに取り入れるなど、バランス良く摂取することが大切、とDi Noia博士もすすめています。
新しい健康食材が注目されると、すぐに飛びついてしまう人も少なくないはず。だけど、こうしたいつもの食卓に登場する野菜からも、目に見えないパワーがもらえるんですね。
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