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 警視庁目白署員が昨年10月、任意の事情聴取中に、取調室に調書を置いたまま部屋を出ていたことが、関係者への取材で分かった。調書には、ある女性の個人情報が含まれていて、聴取を受けていた男は、その4日後に東京都板橋区内でこの女性に暴行した罪で今年1月に起訴された。

 男が調書を盗み見て女性の勤務先を知り、呼び出して暴行した可能性があり、署員は調書の放置を認め、女性に謝罪した。

 男は板橋区の無職菅原恵一被告(33)。関係者によると、菅原被告は昨年10月26日、豊島区の書店で本2冊を万引きした疑いで目白署で事情聴取を受けた。その際、署員が女性の名前や勤務先が書かれた調書を取調室に持ち込んだという。