橋下市長 名物串カツ店の退去拒否に「残念」…強制撤去執行へ
大阪・梅田の地下街で昭和24年から営業してきた名物立ち食い串カツ店「松葉」など5店舗に、大阪市が道路を不法占拠しているとして退去命令を出した件で、市側が通告した期限の10日も、同店などは通常営業を行った。「松葉」は11日以降も営業継続する方針を明らかにするなど徹底抗戦の構え。これに対し、円満解決を呼びかけてきた橋下徹大阪市長(45)は「ご理解いただけず残念」と強制撤去に踏み切ることを宣告した。
退去問題に揺れる「松葉」では、この日、昼間から来客が行列を作り、通行人が写真を撮る姿も。店側は取材に「今後も営業する予定です。できるところまで続けたい」とした。
同市によると、66年の歴史を誇る同店などは、市が戦後間もない時期から1年更新で道路占用許可を与えて営業を認めてきた。占有料は周辺の賃貸相場の約8分の1〜9分の1程度という。
しかし、近隣の阪神百貨店の建て替えに伴い、市が地下道の拡張工事を行うため、事前説明を行ったうえで昨年9月末に約30店舗の占用許可を打ち切った。「松葉」など5店舗が立ち退かず、今月8日に「除却命令書」を交付していた。
ただ、同じく退去命令を受けた他店舗でも「徹底的に戦っていく決意であります」と記載された張り紙が掲示されるなど、円満解決は難しいもようだ。
こうした状況を受け、この日、大阪市役所で取材対応した橋下市長は「ご理解いただけず残念です」と厳しい表情で語った。すでに代替用地の交渉も不調に終わり、話し合いでの解決は困難との認識を示し「法的手続きを進めていかざるを得ない」と断じ、行政代執行による強制撤去に乗り出す方針を示した。
これまで各店舗に向け「申し訳ない。今までの占有料が安すぎるということをご理解いただきたい」と、これまでが“特異状況”だったと理解を求めていた橋下市長。この日も改めて「適正な賃貸契約なら一方的に退去を求められないが、道路占用許可は公益の理由が出た場合は許可を出せないのが大原則。いつ取り消されるか分からない不安定な条件だから、梅田の一等地では考えられないほど破格に安い占有料なんです」と説明した。
そのうえで「納得していただきたかった。お店側も自己主張が強すぎるのではないかと思う」と述べた。
すでに地下道工事の進行に影響が出るタイムリミットにきているとし「もしあの場所をあの値段で、永久に使わせなければならないとなると、ものすごい不公平が出ますよ。使いたい人は山ほどいます」。
かつて、橋下市長自身も「松葉」の系列店を訪れたことがあるという。名店が存亡の危機に瀕していることを惜しむ声も出ているが、橋下市長は「今の僕の立場ではそうは言えない」とした。
退去問題に揺れる「松葉」では、この日、昼間から来客が行列を作り、通行人が写真を撮る姿も。店側は取材に「今後も営業する予定です。できるところまで続けたい」とした。
同市によると、66年の歴史を誇る同店などは、市が戦後間もない時期から1年更新で道路占用許可を与えて営業を認めてきた。占有料は周辺の賃貸相場の約8分の1〜9分の1程度という。
しかし、近隣の阪神百貨店の建て替えに伴い、市が地下道の拡張工事を行うため、事前説明を行ったうえで昨年9月末に約30店舗の占用許可を打ち切った。「松葉」など5店舗が立ち退かず、今月8日に「除却命令書」を交付していた。
ただ、同じく退去命令を受けた他店舗でも「徹底的に戦っていく決意であります」と記載された張り紙が掲示されるなど、円満解決は難しいもようだ。
こうした状況を受け、この日、大阪市役所で取材対応した橋下市長は「ご理解いただけず残念です」と厳しい表情で語った。すでに代替用地の交渉も不調に終わり、話し合いでの解決は困難との認識を示し「法的手続きを進めていかざるを得ない」と断じ、行政代執行による強制撤去に乗り出す方針を示した。
これまで各店舗に向け「申し訳ない。今までの占有料が安すぎるということをご理解いただきたい」と、これまでが“特異状況”だったと理解を求めていた橋下市長。この日も改めて「適正な賃貸契約なら一方的に退去を求められないが、道路占用許可は公益の理由が出た場合は許可を出せないのが大原則。いつ取り消されるか分からない不安定な条件だから、梅田の一等地では考えられないほど破格に安い占有料なんです」と説明した。
そのうえで「納得していただきたかった。お店側も自己主張が強すぎるのではないかと思う」と述べた。
すでに地下道工事の進行に影響が出るタイムリミットにきているとし「もしあの場所をあの値段で、永久に使わせなければならないとなると、ものすごい不公平が出ますよ。使いたい人は山ほどいます」。
かつて、橋下市長自身も「松葉」の系列店を訪れたことがあるという。名店が存亡の危機に瀕していることを惜しむ声も出ているが、橋下市長は「今の僕の立場ではそうは言えない」とした。