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胃腸炎拡大 47校207人に

06月10日 19時57分

胃腸炎拡大 47校207人に

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仙台市で行われた県高校総合体育大会の剣道の会場で一部の生徒がウイルス性胃腸炎と診断されたことを受け、宮城県が県内の98の高校の健康状況について調査したところおよそ半分の47の高校であわせて207人の生徒が体調の不良を訴えたことがわかりました。
今月6日から8日まで、仙台市青葉区の青葉体育館で開かれた県高校総体の剣道の会場で、複数の生徒が腹痛など体調不良を訴え、一部の生徒はウイルス性胃腸炎と診断されました。
その後も、体調不良を訴える生徒が相次いだため県はきょう県内98の高校を対象に生徒の健康状況を調査しました。
それによりますと、これまでにおよそ半分の47の高校であわせて207人が体調不良を訴えたことがわかりました。
宮城県によりますと207人のうちこれまでに回復したのは79人で、1人はいまも入院して治療を受けているということです。
また宮城県は今回の体調不良を引き起こした原因について▼会場内では食品の提供がなかったことや、▼保健所が調査したところ施設には異常がなかったことなどから特定は難しいとしています。
一方、とりまとめはできていないものの生徒の家族で同じような症状で体調不良を訴える人がいるとして県は2次感染した可能性があるとして注意を呼び掛けています。
【おう吐や下痢などの症状】
仙台市保健所によりますと、ウイルスによる感染性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスなどが原因となりおう吐や下痢などの症状を引き起こします。
通常は秋頃から患者が増えはじめ冬に流行シーズンを迎えた後、春には収束しますが、すべてのウイルスがなくなるわけではなく、今の時期でも集団感染が起きることがあるということです。その上で感染を予防するためにも▼トイレの後や食事の前に石けんを良く泡立てて手洗いをすること。▼家族でもバスタオルや手を拭くタオルを共有しないこと。▼吐いたものなどを処理する際は、使い捨てのマスクや手袋を身につけるなど、注意が必要ということです。

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