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米バンダイを提訴 人種差別とベトナム系男性
職場で人種差別を受けたなどとして、バンダイナムコホールディングスの米現地法人に勤務していたベトナム系米国人の男性が9日までに、同現地法人や日本人の上司らに対し損害賠償などを求める訴訟を米カリフォルニア州の地裁に起こした。請求額は明示していない。
訴状によると、男性は2010年6月から同現地法人で勤務していたが、上司から「米国人は事業の仕方が分からない」「日本は真珠湾をもう一度攻撃すべきだった」などの侮辱的な言葉を投げ掛けられたと主張。
自分も含めた職場の外国人は日常的に上司らから言葉や身ぶりでばかにされたり、会議への参加や、仕事に必要な書類を見ることを認められなかったりしたとしている。男性は14年3月に突然雇用契約を打ち切られたという。
バンダイナムコホールディングスは「係争中なのでコメントは控えたい」としている。(共同)