おまけに翼はもげている。
いいことをしたら神様は可愛い顔にしてくれると思ったから、風車に突っ込もうとしたカモメを避けさせようとした。
結局、カモメは風車に突っ込んだ。自分は可愛い顔になんかならなかった。翼が刈り取られただけだった。
すごく痛かった。
いつも、この街で一番立派で高い建物の市役所の屋上で愚痴を言い合っていた。
それからしばらくした時、友達は可愛い顔をした嫌な天使の戯言を信じて、可愛いと言ってくれる人を探しに何処かへ飛んで行ってしまった。
背中全体が黒くなってきている。
腐っているのかもしれない。
死んで、天使になった。
死んでも、楽にはなれないのか。