安保法案:高村氏が枝野氏の批判に反論

毎日新聞 2015年06月09日 19時05分(最終更新 06月09日 19時21分)

 自民党の高村正彦副総裁は9日の党役員連絡会で、衆院憲法審査会で憲法学者3人が安全保障関連法案を「違憲」と批判したことに関し、「自衛隊ができた時にほとんどの憲法学者が『憲法違反』と言った。憲法学者の言う通りにしていたら自衛隊も日米安全保障条約もない。日本の平和と安全が保たれたか極めて疑わしい」と語り、必ずしも憲法学者の発言を考慮する必要はないとの認識を示した。

 そのうえで「私が批判しているのは憲法学者ではなく、憲法学者の言うことを無批判にうのみにする政治家だ」と強調。8日に民主党の枝野幸男幹事長が「もう一度、憲法の授業を聴き直して発言すべきだ」と高村氏を批判したことに反論した。

 一方、9日の自民党総務会では、村上誠一郎元行政改革担当相が「憲法学者の意見を切り捨てるのは党にとって正しい姿勢なのか」と発言。安保関連法案が採決される際には「党議拘束を外すべきだ」と主張した。【田中裕之、水脇友輔】

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