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【韓国MERS感染】
感染者が3病院360人と接触、「公表遅れが招いた」と政府批判
韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染した南西部全羅北道の男性(59)が今月、症状が出た状態で4日間にわたり道内の3病院を訪れ、計約360人と接触した可能性があることが分かった。感染者が出た病院名の公表の遅れが招いた事態だとして、政府への批判が強まっている。
男性は5月末、親戚の見舞いのため、感染者が入院していたソウルのサムスンソウル病院を訪問。高熱が出て6月3日に全羅北道の病院で受診し、病院はMERSの可能性も念頭に保健当局に連絡した。
男性はサムスンソウル病院に感染者がいたことを知らず、診察した医師と保健当局も男性の同病院の訪問歴を把握できないまま、感染疑い例としなかった。その後、別の2病院を受診し、入院。7日に政府が公表した24病院にサムスンソウル病院が含まれていることを知り、届け出て感染が分かるまで不特定多数と接触した。(共同)