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愛知県立大で論文盗用

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愛知県立大で論文盗用

 愛知県立大(同県長久手市)の文字文化財研究所が発行する年報の論文に、お茶の水女子大教授の著書などから約20カ所の盗用があったことが21日、県立大の調査報告書や関係者への取材で分かった。

 県立大側は教授に謝罪し論文を取り下げた。研究所は年報発行をいったんやめ、新たに発刊した「紀要」の冒頭に「不適切な引用が多数された」と謝罪文を掲載。当時の所長伊藤伸江教授は「年報の回収など必要な対策は講じた」と説明した。

 研究所によると、論文は家相の歴史や流派などをまとめた「近世中・後期における家相の確立について」。女子学生が卒業論文として執筆し、指導教官が優秀だとして年報への掲載を推薦、第7号に載った。

 昨年9月ごろ、宮内貴久お茶の水女子大教授(民俗学)が自分の著書の内容と似ていると気付き研究所に指摘。研究所が調査委員会を設置し調べた結果、宮内教授以外の著書からの無断引用も見つかり、盗用があったと認定した。

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