ワシントンD.C.は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の訪米を前に慌ただしい。韓国の発展の様子を描いた映画『国際市場で逢いましょう』の上映会が米連邦議会で開催された。議員たちは朴大統領の訪米を歓迎する声明を出すものと見られる。シンクタンクではさまざまな韓米関係セミナーが予定されている。駐米韓国大使館側では朴大統領が目立った成果を出せるよう奮闘している。日本の安倍晋三首相が4月にワシントン訪問を成功させ、秋には中国の習近平国家主席が国賓訪問をするが、その間に朴大統領が訪米するのだ。安倍首相は「歴史的な」上下両院合同会議演説を行い、共同ビジョンも発表した。ファースト・レディーのミシェル・オバマ夫人は自身がデザインした公式晩餐会用の食器セット「カイルア・ブルー」で夕食をもてなした。バラク・オバマ大統領は予定になかったリンカーン記念館を安倍首相と一緒に歩いて談笑した。こうした姿が脳裏をよぎり、「もっと、もっと」とせき立てている。
だが、米国の専門家たちの考え方は違う。なぜ朴大統領の2回目の訪米を安倍首相の訪米と比べようとするのか理解できないという表情だ。韓半島(朝鮮半島)専門家スコット・スナイダー米外交問題評議会(CRF)シニア・フェローは「安倍首相は2年前に朴大統領が行った日程をそのまま消化しただけ。朴大統領は次の日本の首相が同じ事をするように、道を作っておくだけでよい」と述べた。米国政府高官も「なぜ韓国はいつも日本と比べるのか。韓米同盟は日本よりも伝統があり、はるかに強かったが、今でもそれは同じだ。それでも米国が日本とだけ親しいと不満げだ。そうした段階は越える必要がある」と言った。