良い雰囲気のラボを作り上げるには
- 2014/02/25
- 07:46
これまた面白い記事を見つけた。
Bonding in the Lab | The Scientist Magazine®
生産的で良い雰囲気のラボを作り上げるには、、ということが書いてあるけど、参考になることがたくさんあった。
ハーバードの超有名ラボにポスドクとして採用されたら他の人からマフィアの一員になるねと冗談を言われたと。
大変なラボに行くことになったとびびってたら、実はとても暖かくて仲の良いラボだった。つまり、まるでマフィアのような”ファミリー”の一員になるほど結束の固い良いラボということ。そんな例が書いてあった。
PIにとっては”Tips on Building Your Own Lab Family”の部分が参考になるだろう。
特に「ラボメンバーがリラックスしてるときに話しかける」というのは面白いなぁって思った。この例では暗室で実験してるときに研究のことなどを話すらしい。確かに実験中に何気なく話したことって素直に聞けるしいいアイデアもうまれてくる。作業中に話しかけられるのは嫌だけども、合間ならいいかなぁ。脳が程よく緊張して程よくリラックスしてるのかな。
また、”How to pick lab members”というのもPIにとっては参考になるだろう。ここで例に上がってるPIの言葉
“I don’t judge people on how committed they are, how hard they work,”
”An ability to ask questions and be self-critical and a desire to collaborate are valued more highly.”
この部分はPIだけでなくこれからポスドクをする学生や新たなラボを探してるポスドクも意識したほうがいいと思う。優秀な日本人学生やポスドクを見てると、”An ability to ask questions and be self-critical”は十分あるんだけど、”a desire to collaborate ”が非常に希薄な人が多い。全部自分でやってきちゃってるからなんだろう。
最後の”How to Pick a lab:”というのは学生やポスドク向けに書いてあるけど、僕の経験では少なくとも日本ではあまり適用できそうにない基準かなぁ。文化的な習慣による影響もあるから、オーソドックスじゃないラボがフィットするとも限らないし。。。逆にアメリカでポスドクポジションを探してるなら、ここに書いてあるようなことを意識したほうがいいんだけども、英語が苦手だとどれも厳しいかなとも思う。
しかし、最後にこんなこといったら身も蓋もないけど、良い雰囲気で生産性の高いラボって、もうひとえに「PIの人柄」に強く依存すると思う。上にあげたTIPSも頭じゃわかってるけど実行できない人のほうが多い。実行できる人はそもそも人柄がよくて、すでに実行してる部分もあるんだ。
僕は「類は友を呼ぶ」という言葉を信じている。PIの人柄が良いと、そういう人柄の人たちが集まってくるんだ。そして結局そのラボ全体がよい雰囲気になっていく。逆にいえば、メンバーの様子をみればPIの人柄もしれてしまうということ。
今まで見聞きした例をみてると(アメリカは例が少ないからまだわからないけど)、このラボの雰囲気とPIの人柄の一致度はまず間違いないといってもいい。ラボメンバー数人と会って話をして、冗談をあまり言わない真面目な人達ばかりだったらPIも真面目だし、頻繁に笑う人たちばかりだったら、PIも冗談好きの面白い人だと思う。
当たり前といえば当たり前で、ねちっこく批判するPIのもとで”鍛えられた”学生は当然後輩たちにたいしてねちっこく批判する。その習慣に慣れた人たちだけがラボに残っていって最後にはそのラボの文化になっていく。逆に、大雑把なPIだと大雑把な学生に育って、それがそのラボの文化になる。どちらがいいのか、それはそれぞれの人たちの相性によると思う。けれども、大雑把な人が間違えて几帳面なラボにいってしまったら大変だ。もちろんその逆も。
もう、ほんとそう思う。だから、ラボを選ぶときは研究テーマではなくPIの人柄で選んだほうがいいと僕は強く思っている。
Bonding in the Lab | The Scientist Magazine®
生産的で良い雰囲気のラボを作り上げるには、、ということが書いてあるけど、参考になることがたくさんあった。
ハーバードの超有名ラボにポスドクとして採用されたら他の人からマフィアの一員になるねと冗談を言われたと。
大変なラボに行くことになったとびびってたら、実はとても暖かくて仲の良いラボだった。つまり、まるでマフィアのような”ファミリー”の一員になるほど結束の固い良いラボということ。そんな例が書いてあった。
PIにとっては”Tips on Building Your Own Lab Family”の部分が参考になるだろう。
特に「ラボメンバーがリラックスしてるときに話しかける」というのは面白いなぁって思った。この例では暗室で実験してるときに研究のことなどを話すらしい。確かに実験中に何気なく話したことって素直に聞けるしいいアイデアもうまれてくる。作業中に話しかけられるのは嫌だけども、合間ならいいかなぁ。脳が程よく緊張して程よくリラックスしてるのかな。
また、”How to pick lab members”というのもPIにとっては参考になるだろう。ここで例に上がってるPIの言葉
“I don’t judge people on how committed they are, how hard they work,”
”An ability to ask questions and be self-critical and a desire to collaborate are valued more highly.”
この部分はPIだけでなくこれからポスドクをする学生や新たなラボを探してるポスドクも意識したほうがいいと思う。優秀な日本人学生やポスドクを見てると、”An ability to ask questions and be self-critical”は十分あるんだけど、”a desire to collaborate ”が非常に希薄な人が多い。全部自分でやってきちゃってるからなんだろう。
最後の”How to Pick a lab:”というのは学生やポスドク向けに書いてあるけど、僕の経験では少なくとも日本ではあまり適用できそうにない基準かなぁ。文化的な習慣による影響もあるから、オーソドックスじゃないラボがフィットするとも限らないし。。。逆にアメリカでポスドクポジションを探してるなら、ここに書いてあるようなことを意識したほうがいいんだけども、英語が苦手だとどれも厳しいかなとも思う。
しかし、最後にこんなこといったら身も蓋もないけど、良い雰囲気で生産性の高いラボって、もうひとえに「PIの人柄」に強く依存すると思う。上にあげたTIPSも頭じゃわかってるけど実行できない人のほうが多い。実行できる人はそもそも人柄がよくて、すでに実行してる部分もあるんだ。
僕は「類は友を呼ぶ」という言葉を信じている。PIの人柄が良いと、そういう人柄の人たちが集まってくるんだ。そして結局そのラボ全体がよい雰囲気になっていく。逆にいえば、メンバーの様子をみればPIの人柄もしれてしまうということ。
今まで見聞きした例をみてると(アメリカは例が少ないからまだわからないけど)、このラボの雰囲気とPIの人柄の一致度はまず間違いないといってもいい。ラボメンバー数人と会って話をして、冗談をあまり言わない真面目な人達ばかりだったらPIも真面目だし、頻繁に笑う人たちばかりだったら、PIも冗談好きの面白い人だと思う。
当たり前といえば当たり前で、ねちっこく批判するPIのもとで”鍛えられた”学生は当然後輩たちにたいしてねちっこく批判する。その習慣に慣れた人たちだけがラボに残っていって最後にはそのラボの文化になっていく。逆に、大雑把なPIだと大雑把な学生に育って、それがそのラボの文化になる。どちらがいいのか、それはそれぞれの人たちの相性によると思う。けれども、大雑把な人が間違えて几帳面なラボにいってしまったら大変だ。もちろんその逆も。
もう、ほんとそう思う。だから、ラボを選ぶときは研究テーマではなくPIの人柄で選んだほうがいいと僕は強く思っている。
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