5分で分るWWDC 2015【EL Capitan、iOS 9、watchOS 2、そしてOne more thing】
さて、アップルの開発者会議WWDCが今年も開催されました。
Mac、iPhone、iPad、そしてApple WatchのOSが新たに更新されることが発表されることが発表されました。いずれも、開発者向けBetaが本日から。そして一般向けのリリースはfall(秋)と発表されています。
Mac OS Xの最新版EL Capitanは7月にパブリックプレビューをリリース。
さて、順を追って。OS X Yosemiteの普及率は55%。Windows 8.1は……7%。Mac OSの高いアップデート率をアピール。
10.11となるOSは『EL Capitan』と呼ばれる。新機能はトラックパッドでのジェスチャーの追加、ウインドウマネージメントの改善、Spotlightが自然言語で利用できること、パフォーマンスの改善……など。
ちなみに、El Capitan(エル・キャピタン)とは、ヨセミテ公園にある巨大な1枚岩で、ロッククライミングの聖地。
メールのジェスチャーでの処理や……
たくさん開いたウインドウのハンドリングが改善している。
また、さまざまなパフォーマンスがアップしている。Yosemiteあたりは、マシンによってはちょっと重いように感じたから、これはうれしい。
一般向けのリリースは秋(通例ではiOSが発表された1カ月後ぐらい)。
続いてiOS 9。Siriの性能向上や検索機能が向上。自然言語での検索がより便利になっている。
Apple Payの決済機能が向上し、アメックスへの対応や、Squareなどとの連係が発表される……が、まだ日本には関係なさそうな気配。残念。
メモアプリが進化し、写真を添付できたり、手書きメモを追加できたり。ずっと、あまり進歩しないアプリだったのに急に進歩。
iCloudで同期できるなど便利そうだけど、すでにEvernoteで十分な気もする……。実際に使ってみると、使い勝手が良いのかもしれないけれど。
マップのルート検索が、電車にも対応。……が、これは日本は非対応。
情報コンテンツを配信するNewsという新アプリも発表されるが、残念ながらこれも日本は非対応。
そして、ビッグニュース。iPadにマルチタスク対応。サブ画面を出せるSlide Overと、2分割スクリーン。Slide OverはAir以降に対応。2分割スクリーンはAir 2以降。かなりマシン性能が要るんでしょうねぇ。
先日発売されたばかりのApple WatchのOSも進化。
そういえば、watchOSという呼び方も新しいような気がするけど、さっそくwatchOS 2に進化。
コンプリケーションというwatch faceの追加機能を開発者向けに開放。お気に入りの写真や、タイムラプス画像を表示したり、時計に付加する機能を開発できるようになった。
また、タイムトラベルという機能で、予定や通知をデジタルクラウンを回すことで、遡ったりできるように。
Apple Watchについてはまだ始まったばかりだから、今後の機能追加や新アプリがまだまだ楽しみ。
そして、One More Thingは、定額音楽配信サービスApple Music。
革命的な音楽配信サービスで、さまざまなサービスをオールインワンで提供。定額配信や人間が作るプレイリスト、24時間7日/週のグローバルラジオ、ファンとアーチストを繋ぐコミュニケーション機能などを提供。
これは、6月30日から。
月額9.99ドル。最初の3カ月は無料。家族は6人まで月額14.99ドル。
このサービスは日本でも提供されるようで、一安心。
詳しくはこちら。
というわけで、Apple Watchが追加されて、更新されるOSが3つになったのが印象的。いずれも音声認識、自然言語認識の進化がめざましい感じ。また、iPadのマルチタスク対応は便利そう。いくつかの発表は日本対応でないのが残念ですが、音楽配信サービスが日本で始まるのは大きな変化になりそうです。
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