米警察官が黒人少女に手錠 過剰対応と批判

6月9日 9時38分

アメリカ南部・テキサス州で、白人の警察官が、プールで遊んでいた黒人の少年や少女などに手錠をかけたり銃を向けたりする映像がインターネットに投稿され、人種差別にもとづいた過剰な対応ではないかと批判が高まっています。

映像は、今月５日、テキサス州ダラスから北におよそ５０キロの住宅街で撮影されました。
映像では、白人の警察官が、プールで遊んでいた若者たちが騒ぎを起こしているという連絡を受けて駆けつけ、黒人の少年などをどなりつけて地面に伏せさせたあと、水着姿の黒人の少女の腕をつかんで乱暴に地面にねじ伏せて頭を押さえつける様子が映されています。さらに、この警察官が、近寄ってきた黒人の少年などに銃を向けたあと、少女を含む複数の黒人に、後ろ手に手錠をかける様子が映されています。
映像の投稿を受けて、地元の市長が「不快な思いをさせられ、憂慮している」という声明を出したほか、地元の人権団体も「道徳に反する人種差別的な対応だ」として、この警察官の免職を求めています。
地元の警察は、この警察官の職務を停止して事実関係を調べているということです。
アメリカでは去年以来、捜査中の警察官が黒人の容疑者を死亡させる事件が相次いでいて、黒人の少女などに対する今回の警察の対応も、あまりに過剰ではないかと批判が高まっています。