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中国の客船転覆 つり上げ準備進め捜索急ぐ6月5日 5時24分
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中国の長江で450人余りを乗せた客船が転覆した事故で、当局は、捜索をしやすくするため客船をつり上げる準備作業を進めており、今も行方が分からない360人余りの捜索を急いでいます。
この事故は、今月1日夜、長江中流域の湖北省南部で、乗客乗員456人を乗せた客船が悪天候のなか転覆したもので、14人が救助されましたが、77人の死亡が確認され、365人が行方不明となっています。
国営の中国中央テレビによりますと、当局はクレーン船を使って転覆した客船をつり上げる準備作業を進めています。
これは、客船をつり上げてひっくり返った船を通常の態勢に戻すことで船内の行方不明者を捜索しやすくするのが目的で、当局は4日夜の記者会見で、「生存者がいる可能性がないと総合的に判断し、つり上げ作業を行うことにした」と述べました。
一方、当局は、遺体の身元を確認するため家族からDNAのサンプルの提供を求めることにしていて、4日、現場近くの町で行われた江蘇省の乗客の家族を集めた会合で、江蘇省南京市の担当者は、DNAのサンプルを採取する作業を5日午前から始めたいと説明しています。
国営の中国中央テレビによりますと、当局はクレーン船を使って転覆した客船をつり上げる準備作業を進めています。
これは、客船をつり上げてひっくり返った船を通常の態勢に戻すことで船内の行方不明者を捜索しやすくするのが目的で、当局は4日夜の記者会見で、「生存者がいる可能性がないと総合的に判断し、つり上げ作業を行うことにした」と述べました。
一方、当局は、遺体の身元を確認するため家族からDNAのサンプルの提供を求めることにしていて、4日、現場近くの町で行われた江蘇省の乗客の家族を集めた会合で、江蘇省南京市の担当者は、DNAのサンプルを採取する作業を5日午前から始めたいと説明しています。
市民数千人が祈り
中国の長江で起きた客船の転覆事故の現場に近い町で4日夜、数千人の市民が参加して、乗客乗員やその家族のために祈りをささげました。
中国・湖北省の長江中流域で起きた客船の転覆事故は、発生から3日がたっても、乗客乗員300人以上が依然、行方不明のままです。
事故現場に近い監利県の中心部にある広場には4日夜、数千人の市民が集まり、亡くなった人や行方不明者、そして、その家族のために、ろうそくをともして祈りをささげました。
集会には、南京から来たという乗客の家族らも参加し、中には泣き崩れる人の姿もありました。
参加した30代の市民の男性は、「とても悲しい気持ちでいっぱいです。救助隊には1人でも多くの人を救ってほしい」と話し、60代の女性は、「本来なら幸せな老後を送るはずだった人たちのことを思うと、とてもつらい」と話していました。
参加した市民によると、今回の集会は、中国版「LINE」とも呼ばれる「ウェイシン(微信)」上での呼びかけに賛同した人たちが集まったということです。
ただ、中国では、目的によっては集会が厳しく規制されていることに加え、4日は、民主化を求める多くの若者が武力で鎮圧された天安門事件からちょうど26年に当たり、集会が始まると警察官がみるみるうちに増え、広場は一時、ものものしい雰囲気に包まれました。
中国・湖北省の長江中流域で起きた客船の転覆事故は、発生から3日がたっても、乗客乗員300人以上が依然、行方不明のままです。
事故現場に近い監利県の中心部にある広場には4日夜、数千人の市民が集まり、亡くなった人や行方不明者、そして、その家族のために、ろうそくをともして祈りをささげました。
集会には、南京から来たという乗客の家族らも参加し、中には泣き崩れる人の姿もありました。
参加した30代の市民の男性は、「とても悲しい気持ちでいっぱいです。救助隊には1人でも多くの人を救ってほしい」と話し、60代の女性は、「本来なら幸せな老後を送るはずだった人たちのことを思うと、とてもつらい」と話していました。
参加した市民によると、今回の集会は、中国版「LINE」とも呼ばれる「ウェイシン(微信)」上での呼びかけに賛同した人たちが集まったということです。
ただ、中国では、目的によっては集会が厳しく規制されていることに加え、4日は、民主化を求める多くの若者が武力で鎮圧された天安門事件からちょうど26年に当たり、集会が始まると警察官がみるみるうちに増え、広場は一時、ものものしい雰囲気に包まれました。