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天安門事件26年 武装警官が抗議を警戒6月4日 12時40分
中国の北京では、民主化を求める学生らの運動が武力で鎮圧され大勢の死傷者が出た天安門事件から、4日で26年となりました。事件の起きた天安門広場は、4日朝、武装した警察官らが抗議の動きがないか警戒に当たっていました。
天安門事件は1989年6月4日、民主化を求めて北京の天安門広場やその周辺に集まった学生や市民に対して、軍が発砲するなどして大勢の死傷者が出たもので、中国政府は319人が死亡したと発表しましたが、犠牲者の正確な数はいまだに分かっていません。
事件から26年となった4日朝、天安門広場は多くの観光客でにぎわう一方、市民の抗議活動などが起きないか、武装した警察官が警戒に当たっていました。事件について北京に暮らす85歳の男性は「政府は学生を抑えつけたり、軍を動員すべきではなかった。間違いはみずから検証しなければいけない」と話していました。ただ、ほとんどの人は「昔の話だ」とか、「よく分からない」などとして中国政府が事件をタブー視するなか、多くを語りませんでした。
中国では、このところ、民主化や言論の自由を求める知識人が有罪判決を受けたり、女性の権利向上を求めて街頭での活動を計画した女性らが拘束されたりと、市民の権利を訴える活動への締めつけが強まっています。
事件から26年となった4日朝、天安門広場は多くの観光客でにぎわう一方、市民の抗議活動などが起きないか、武装した警察官が警戒に当たっていました。事件について北京に暮らす85歳の男性は「政府は学生を抑えつけたり、軍を動員すべきではなかった。間違いはみずから検証しなければいけない」と話していました。ただ、ほとんどの人は「昔の話だ」とか、「よく分からない」などとして中国政府が事件をタブー視するなか、多くを語りませんでした。
中国では、このところ、民主化や言論の自由を求める知識人が有罪判決を受けたり、女性の権利向上を求めて街頭での活動を計画した女性らが拘束されたりと、市民の権利を訴える活動への締めつけが強まっています。