村井七緒子
2015年6月9日04時58分
50代向けの化粧品が変身しつつある。落ち着いた色合いで、入念な手入れが必要なこれまでのものより、きらびやかさや手軽さを打ち出す。肌のくすみを隠すなど機能面も充実。バブル期に若いころを過ごし、消費の中核を担ってきた世代のニーズに応えようと、各メーカーがしのぎを削っている。
資生堂は今年1月、50代向けの新ブランド「プリオール」を売り出した。広告には女優の宮本信子さんと原田美枝子さんを起用。4年後には女性人口の過半数が50歳以上になるとの推計があるなか、中心ブランドの一つとして力を入れる。口紅(税込み2862円)、化粧水(同3240円)など33品がそろう。イメージカラーは鮮やかなピンク、アイシャドー(同2970円)はラメ入りだ。
これまでの50代向けの化粧品では、重厚感のある容器が好まれ、ラメ入りのアイシャドーは「小じわが目立つ」などと敬遠されがちだった。資生堂は4年前から55歳以上の声を集め始めたところ、明るい色の容器やキラキラした商品を好む傾向が表れた。
残り:521文字/本文:957文字
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!