UPDATE 1-成長重視で財政健全化、甘利再生相「歳出カットで税収増も」
(内容を追加しました)
[東京 8日 ロイター] - 甘利明経済再生相は8日、政府が6月末までに取りまとめる財政健全化計画について、2020年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化は、成長重視で達成するとの姿勢を強調した。高い成長率が続いた場合でも、同年度のPB赤字は9.4兆円残るとされるが、甘利再生相は「税収がより伸びればその幅は小さくなる」と指摘した。
財政再建に向けた議論は、政府の経済財政諮問会議(議長、安倍晋三首相)を中心に行われており、9.4兆円の赤字をどう解消していくかが焦点となっている。甘利氏は「必ずしも全部を歳出カットでやるわけではない。歳出カットの仕方によっては、そこから税収が生まれてくることも言える」と述べた。
また、環太平洋連携協定(TPP)については、日米間の大きな山は越えたとし、「何としてもまとめる」と意欲を示した。妥結に向けたカギは、米国の大統領貿易促進権限(TPA)法案が可決されるかどうかだとした。 (梅川崇)
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為替、安定的推移が望ましい
安倍晋三首相は、円安が輸出企業にプラスとの認識を示した。その上で、為替は安定的に推移することが望ましいと述べた。
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