(cache) 人の縁とは不思議なもの

2014-11-14 川内型キャラソン素晴らしすぎて失神するかと思った

■[雑記]人の縁とは不思議なもの

　DG-Lawさんの受験世界史本が出るよ！　買ってね！ - Danas je lep dan.

　への補遺だよ！　だいぶ売れ筋も好調みたいなので，販促とは関係ないことも色々喋るよ！　まずはブクマコメへの応答から。

　安心してください，どれだけ売れても僕には一切お金は入りません。うちのブログはアフィとか一切やってないんで，うちのブログ経由で密林をポチっても僕には一銭も収入は発生しません。報酬は著者献本と著者の奢りの飲み会と承認だけです（どれが一番大きいのかについては言わずもがな）。なので「面白そうだけどmukkeに金を落としたくない」という方もどうぞ購入してくださいね！

『絶対に解けない受験世界史』、DG-Law名義とMukke氏の連続告知ではてブ界隈すごいな
— ハマザキカク (@hamazakikaku) 2014, 10月 3

　ホッテントリに同じ本の宣伝が並ぶというの，ステマ冥利に尽きる感ありますね（ステマ冥利 is 何）

　ただ両方のブクマページを見る限りでは，けっこう重複ブクマ比率が高いんじゃないかと（小声）。まあ僕のブログとDGさんのとこは読者層の一部が被ってるのでそれも当然ではあるのですけれど。

　DG-Lawさんのところに来たお祝いツイートの中で気になったものを。

9年前かな、自分が初めて公式に書いた文章にネット上で初めて“承認”をくれたのがDG-Lawさんでした。あの体験があったからこそ、ネットの世界に出て行っていろんな人と会う機会が拓けたのだと思っています。ここに改めて謝意を示すと共に、著作の初出版をお祝い申し上げます。
— 環 (@p_lost) 2014, 9月 25

一時はKanon問題村長だったり、またある時は院試落ちた芸人だったり、とある三河発コミケガチ勢ルポライターだったり、相撲セックス評論家だったりと様々な顔を持つDG-Law氏がブレイクスルーしたのは“予想問題集”的にやっていた難関私大世界史ミシュランとはなぁ、という感慨あります。
— 環 (@p_lost) 2014, 9月 25

　9年というとかなり長いなあ（このブログは開設6年です。まあ僕が新参なだけだが）。そういえばDG-Lawさんは割と早くから僕のブログを読んでくれていたようだけども，僕が彼のブログを読み始めたのはいつごろだったか，というと心許ない。ちゃんと交流しだしたのは最近な気もする。うん，気分はこんな感じです，はい。なんか色々すみません。

「わー素敵な絵を描くひとだなあ♪」と思ってその絵描きさんのpixiv アカウント覗いたら「あなたをお気に入り」の表示ついてたときの「すみません僕はいままでアナタを知りませんでした～！！」的ジャンピング土下座感。
— 深井涼介 (@fpworks) 2014, 10月 2

　というわけなのでKanon問題（誰助誰犠問題）でのご活躍については最近知ったし院試落ちた芸人やってたことについては初めて知ったw　それにしても，エロゲに相撲にコミケに世界史に……と，どれだけ守備範囲広いんだ。やっぱり，本を書くひとは色々持っているもんなんだなと。

（というか，誰助誰犠問題の蓄積分厚すぎるし内容濃すぎるしでワロタ。~~今から全部読む気力は起きないので誰か簡潔に論点まとめてください。~~エロゲ界の知性の集積っぷりは本気ですげえと思います。昔はハルヒでああいう議論が延々なされてたみたいだけど，エロゲでもそういうのあったんだなあ。エロゲは全然やってないので知らなかった。ああ懐かしのゼロ年代）

　いやしかし，今回本の出版をお手伝いして実感したのは，上で書いたけれどもDG-Lawさんの知識と教養の幅広さだった。もちろん本職が本職なわけだから当然だが，世界史について大きな流れを踏まえつつ細かなことを微に入り細を穿ち中国の税制からラテンアメリカの文明の文字に至るまでよくご存じで，単なる東欧近現代史オタとしては情けないことこの上なかった。当該地域については他人様以上に詳しい自信はあるし，周辺地域についてもそれなりに知っていると自負しているけれども，要はそれだけなわけで。なんというか，「俺は世界史に詳しい」と思っていた現役生時代を顧みると，もののみごとに井の中の蛙だったなあ，と思ってしまうのでした。より良い世界史オタ目指していっそう精進します，はい。

　ただまあ何点かお役に立てたこともあったようで良かったが，何より驚いたのは以前ちょっと書いた「歴史なき民」についてのエントリが役に立ったらしいことだった。本には書いてないが元になったブログエントリではわたしのエントリで初めて知ったと書いてあり，さらには個人的にお聞きしたところググったらわたしのブログが真っ先に出てきて笑ってしまったらしいのだが，まさか『マルクス・エンゲルス全集』を読んでて他人様の役に立つことがあるとは思わなかったのでこちらも驚きだという。人生万事塞翁が馬というか何というか（誤用）。

　でもって，表紙の女の子について。

Q．表紙の取ってつけたような女の子は誰？

A．一番よく聞かれる質問。フリー素材です。まさに取ってつけました。私は「いらんやろ」と主張したんですが，編集者の方が「何か無いと，赤本とガチで間違われるとまずいので……」って言ってまして，なるほどと。
nix in desertis:『絶対に解けない受験世界史（大学入試問題問題シリーズ）』が出ます

　これについては，販促エントリで言うのも憚られたけれど，黙っているには気が咎めるのでここで苦言を呈しておく。帯の仕掛けは要らなかったのでは。あれは本書唯一の残念ポイントだと思うのだが，どうか。もちろん，赤本と区別つかなくなるという事情があるなら何かそこに図像を入れる必要があるというのは同意するし，制服姿のインテリそうな女の子というだけなら別に問題はないだろうとは思うけれど，いやその，あれはあかんでしょ。最初からヘテロ男オタ向けの本でああいう仕掛けをするのはどんどんやればいいと思うけど，本書は世界史関係者に幅広く訴えかける本なわけで。世界史教師も世界史選択者もヘテロ男だけじゃねーんだぞ，とは言っておきたい。リーチを結果的に狭めてしまったんじゃないかなあ。