- 医療・健康
- 2015-06-05 10:18
韓国MERS 死者4人に 感染医師が1500人の集会に出席
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が拡大している韓国で、同国保健福祉部は5日、新たに82歳と76歳の男性二人が死亡したことを発表した。韓国のMERS感染で死亡した人は4人になり、感染者は41人に増えた。
韓国の保健福祉部は4日夜、細菌性肺炎を患っていた82歳の男性が死亡したと発表。続けて5日朝、76歳の男性が死亡したことと、感染者が増えて41人になったと明らかにした。
このうち82歳の男性は、5月28~30日に二次感染した40歳の男性患者が転院した病院で同室だった。隔離治療を受けていたが、3日夜に死亡した。
4人目の死者となった76歳の男性は、胆管がんの治療で入院していた病院で、最初に感染が報告された男性患者と接触したことが確認されている。隔離治療を受けていたが、喘息や閉塞性肺疾患などの病状が悪化して4日に死亡した。
韓国保健福祉部によると、国内で感染が確定した人は5人増えて40人になり、隔離対象者は1600人を超えたという。これまで感染源は医療機関内の院内感染に限られているが、予防措置として韓国国内では1000校以上の学校が休校状態になっている。
一方、ソウル市の朴元淳市長は4日夜、緊急の記者会見を開き、MERS感染が確認された38歳の男性医師が、ウイルス検出前の5月30日夜に1500人以上が参加したシンポジウムに出席していた事実を明らかにした。
ソウル市はシンポジウムの主催者に連絡し、当日の参加者に自宅待機するよう要請。男性医師は14人目の患者と接触した後に、5月29日から体調を崩し、31日夜に症状が悪化して病院に搬送された.