北海道新幹線:新型車両、新青森駅に初乗り入れ
毎日新聞 2015年05月24日 22時33分(最終更新 05月25日 13時41分)
2016年3月に開業予定の北海道新幹線で使われる新型車両「H5系」が24日未明、試験走行のため、新青森駅(青森市)に初めて乗り入れた。これにより同新幹線の新青森−新函館北斗(北海道北斗市)間149キロの全区間で試験走行が行われたことになる。新青森駅のホームでは青森市などの関係者約30人が出迎え、祝賀ムードに包まれた。
この日、H5系は鉄道関係者約40人を乗せ、午前1時21分に奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)を出発。新青森までの38.5キロの区間を、線路状態などを確かめながら最高速度45キロで2時間かけてゆっくりと走行した。
新青森駅では約30分間停車し、市職員らがホームで「ようこそ青森へ!」と書かれた横断幕を掲げ、拍手で歓迎。車両から降りた鉄道・運輸機構の梅田雅司・青森新幹線建設局長に、鹿内博・青森市長が花束を手渡し、「北海道新幹線と東北新幹線が青森市でつながることができた歴史的な日。青函圏の新しい時代をつくっていきたい」と語った。
H5系はその後、青森市内の車両基地に向かった。【石灘早紀】