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千葉市議会 処分場候補地の再選定求める決議
6月8日 16時44分

千葉市議会 処分場候補地の再選定求める決議
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放射性物質を含む指定廃棄物の処分場の候補地に、千葉市の東京電力の敷地が選ばれたことについて、千葉市議会は、地震による液状化や津波のおそれがあるなどとして、環境省に対し選定のやり直しを求める決議を賛成多数で可決しました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴って発生した放射性物質を含む指定廃棄物について、環境省は、千葉県内の処分場の候補地として、千葉市中央区の東京電力千葉火力発電所の敷地を選定し、地元の理解を求めています。
これについて千葉市議会は8日の本会議で、環境省に対し選定のやり直しを求める決議を賛成多数で可決しました。
決議では、候補地は地震による液状化や津波のおそれがあるほか、住宅地にも近く、住民感情として受け入れられないとしたうえで、候補地選定の過程が不透明なままだとしています。
決議について、千葉市の熊谷俊人市長は「なぜ千葉市が候補地に選ばれたのか、納得ができない。市議会の決議を踏まえて国に対して再協議を求めていきたい」と述べ、環境省に対し、選定のやり直しに向けた協議を求めていく考えを示しました。

これまでの経緯

「指定廃棄物」の処分場の候補地選定を巡るこれまでの経緯をまとめました。
「指定廃棄物」は、原発事故に伴って発生した放射性物質を含む焼却灰や汚泥などのうち、放射性物質の濃度が1キログラム当たり8000ベクレルを超えるものです。
環境省は、廃棄物の量が多い5つの県で処分場を建設する方針で、関東地方では、千葉・栃木・茨城・群馬の4つの県となっています。
このうち、千葉県内の候補地については、民間の土地を含むおよそ5000か所の中から選定作業を進めた結果、千葉市中央区の東京電力千葉火力発電所の敷地を選定しました。
この場所は、東京湾に面した工業地帯で、住宅地との距離は2キロ余りです。
環境省は、これまでに栃木県と宮城県でも処分場の候補地を示しましたが、いずれも地元の反対などで建設のめどは立っていません。
この間、各地で指定廃棄物の保管が続けられ、千葉県内では、ことし3月に県の施設での保管期限が過ぎたため、現在は、廃棄物が出た市の施設で保管されています。

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