東京に初夏の訪れを告げる浅草神社(東京・台東)の三社祭が17日、クライマックスとなる最終日を迎えた。威勢の良い掛け声とともに、3基のみこしが晴天に恵まれた下町を練り歩いた。
本社みこしを担ぎ出す「宮出し」は午前6時ごろから始まり、3手に分かれて街へ。はんてん姿の男女がみこしを上下に揺らすと、沿道から大きな歓声が上がった。
みこしを担いで21年目という台東区のアルバイト、杉山妃久乃さん(44)は「重さを感じなかった。最高に気持ちがよかった」と笑顔。ドイツから観光で訪れたマーク・サイモンさん(29)は「日に焼けた汗だくの姿が格好いい。みこしの色やデザインも素晴らしい」と盛んにシャッターを切っていた。