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【プロ野球】

巨人がソフトBに3連敗 13年5月以来東京Dで同一カード

2015年6月8日 紙面から

6回表2死満塁、寺原(左)から中前に2点打を打たれた高木勇(戸田泰雅撮影)

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◇ソフトバンク5−2巨人

 ソフトバンクが同一カード3連勝で連勝を5に伸ばした。4回に高田のプロ初本塁打となる2ランで先制。6回は寺原の2点中前打、7回は李大浩の左前打で加点した。寺原は7イニング1失点で3勝目。巨人は高木勇が6イニング4失点と崩れた。

 悪夢が繰り返された。巨人の先発・高木勇もタカの勢いを止められなかった。4回に高田に先制の1号2ランを許すと、6回2死満塁から投手の寺原に中前2点適時打を献上して万事休すだ。6イニング8安打4失点で降板。今季3度目、本拠地・東京ドームでは2013年5月以来の同一カード3連敗を招いてしまった。

 「自分のペースで投げることができませんでした」。3敗目を喫した右腕はベンチで反省の言葉を口にした。常に走者を背負う苦しい投球。失点はともに不用意な四球がからんでいた。そんな高木勇に原監督も「防げる点という感じはするけどね…」。苦言を呈さざるを得なかった。

 負の連鎖を解くことはできなかった。強打者ぞろいの打線と相対した高木勇。1戦目で内海、2戦目で杉内を餌食にした相手を見て、「ほかと変わりはない」と思っていた。しかし、回が進むにつれて敵が醸し出す圧力に飲み込まれていった。

 その証拠に2度も一塁へのカバーリングでミス。失点した場面では先輩左腕と同じように球が高めに浮き、下位の打者に痛すぎる一打を浴びた。

 試合後の右腕は「ソフトバンクだからということはない」と強がったが、百戦錬磨の原監督の見方は違っていた。

 「全体的に相手打線が先発にプレッシャーをかけていた。圧力がかかった中でどう投げるか。教訓としていい3連戦だった」。当然、対象には高木勇も含まれている。苦い経験から若武者はどんな答えを出すか。今後の糧となれば、敗戦も価値を持つことになる。 (川越亮太)

 

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