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北欧出身の女性漫画家・オーサさんが語った「日本の不思議」ベスト3

北欧出身の女性漫画家・オーサさんが語った「日本の不思議」ベスト3

『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』刊行イベントで漫画家のオーサ・イェークストロム氏とその本の編集者・山崎旬氏がトークイベントを開催。司会をタレントの野口綾子氏がつとめました。去年のコミティアでは本が15冊しか売れなかったと語るオーサ氏が本を出版するまでに至る意外なストーリーについて語っています。また、彼女が日本にきて目にした不思議な文化の数々を紹介していきます。(コミティア「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」刊行イベントより)

ログ名
コミティア / 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議
2015年5月5日のログ
スピーカー
漫画家 オーサ・イェークストロム 氏
タレント 野口綾子 氏
編集者 山崎旬 氏
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日本に来てから身長が縮んだ!?

野口綾子氏(以下、野口):本日は『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』発売記念イベント「トークライブ&サイン会するだ!」inコミティア112にお越しいただき誠にありがとうございます。司会・進行を務めさせていただきます野口綾子です。どうぞよろしくお願いいします。

それでは早速お呼びいたしましょう。お待ちかねですよね。・イェークストロムさんです。皆さん、大きな拍手でお迎えください。オーサさん、今日はよろしくお願いします。

オーサ・イェークストロム氏(以下、オーサ):よろしくお願いいたします。

野口:本日は初の読者イベントということで、まずはたくさん集まっています皆さんにひと言、挨拶をお願いします。

オーサ:そうですね、皆さん、今日、このライブトークに参加させていただきまして誠にありがとうございます。本当にたくさんの方に来ていただきまして、とてもうれしいです。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

野口:よろしくお願いします。私ね、初めてお会いしたんですけど、もちろんかわいいですよね。なんか顔も小さいし、結構、小柄ですよね。身長って、何センチですか。

オーサ:163ですね。

野口:スウェーデンでは163センチというのは……?

オーサ:背が低いです。

野口:低いほう。

オーサ:実は、前は165だったんですけれども、縮んでしまいました(笑)。

野口:それは日本に来て縮んだんですか。

オーサ:かもしれませんね。わかりません。

野口:私も身長が低いほうなんですけど、なんでだろう。日本の食事って、背が縮むんですかね。今、私、ちょっと衝撃を受けています。

オーサ:不思議です。

野口:不思議ですね。そんな話を、また後でさせていただくということで、今日はオーサさんの担当編集でもあるKADOKAWAの山崎さんにも席に座っていただいています。よろしくお願いします。

スウェーデンで漫画を、日本でグラフィックデザインを学んだ

山崎旬氏(以下、山崎):よろしくお願いします。

野口:お願いします。それでは早速、私のほうからオーサさんのプロフィールをご紹介させていただきます。今、こちらにも映っておりますね。オーサ・イェークストロムさん、1983年生まれ、スウェーデンのご出身です。

13歳のときにテレビでアニメ『セーラームーン』を見たのをきっかけに、日本のアニメや漫画好きになりました。その後、高橋留美子の『犬夜叉』などを読んで、漫画家になることを決意されました。

2003年に初来日、残念ながら日本語を読めなかったので、漫画は買えませんでしたが、漫画用の画材を大量に購入したそうです。スウェーデンでは漫画『さよならセプテンバー』を全3巻、刊行するなど、イラストレーターや漫画家として活動なさっていました。

日本へは旅行で何度も訪れていましたが、2011年、とうとう東京へ移り住みます。グラフィックデザインの専門学校に通いながら、ブログでエッセー漫画の執筆をスタート。このブログがアメブロの総合ランキングで1位を記録するなど大きな注目を集め、今年3月に日本での初めての著書『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』を出版されました。

ちなみに好きな食べ物はラーメン、一番好きなアニメは『少女革命ウテナ』、一番好きな漫画は矢沢あい先生の『NANA』だそうです。今年の3月まで専門学校でグラフィックデザインを勉強されていたそうですが、なぜ漫画でなくてデザインを学んでいたんですか。

オーサ:なぜかと言いますと、いろいろと実はものすごい迷ったんですよ。グラフィックデザインに入学して半年がたったら、また留学生相談室に行きまして、先生、実はまだ迷っていますと。

ちょっと外国人にしかない問題なんですけれども、漫画家はフリーランスの仕事ですので、ビザはほとんど出ませんと言われて、じゃあ卒業しても帰国になってしまうのが悲しいなと思って。で、実はスウェーデンでも3年間、スウェーデンの漫画専門学校でも勉強していたので、2回同じ勉強をするのがちょっともったいないじゃないですか。

野口:確かにそうですね。

オーサ:でも、やっぱり漫画家は楽しそうでしたね。

野口:やっぱり自分で学校に行ってみて、漫画を学んでいる人を見ると、いいな、みたいな。

オーサ:はい。でも選択授業として、漫画に関する授業をとりましたので。

野口:そうなんですね、うまい具合に。

スウェーデンでいま人気なのは4コマ漫画

野口:スウェーデンで漫画を出版したり、イラストレーターとしてのキャリアがあって、それを捨ててじゃないですけど、いちから日本でやっていくというのが、すごいですよね。並々ならぬ決意があったんですか。

オーサ:そうですね。まず日本に来たときは、実は漫画を描くつもりじゃありませんでしたと言いますか、グラフィックデザインのところに就職して、週末とか、暇なときに漫画を描こうと思ったんですけれども。実はもう入学してしまったところで、グラフィックデザインって一番、残業が多い職種じゃないですか。

野口:そうなんですか。

オーサ:ああ、失敗ですねと思って。学生時代しかないからこそ、この間にたくさん漫画を描いて、ちょっとやってみようと。

野口:そうなんですね。スウェーデンではどんな漫画を描いていたんですか。

オーサ:少女漫画を描きました。

野口:少女漫画、いいですね。でも少女漫画を描いていたけど、日本ではこういったエッセー漫画を描いているじゃないですか。

オーサ:はい。

野口:なぜエッセー漫画を描こうと思ったんですか。

オーサ:実はおもしろいことに、スウェーデンで何が人気かと言いますと、4コマ漫画ですね、エッセー漫画。スピックコミックと呼ぶんですけれど、それが一番人気がありまして。

野口:そうなんですね。

オーサ:はい。でも、いつもそういう形式はつまらないなと漫画家として考えまして、それより、なんか日本の、とても自由なページレイアウトとかのほうがおもしろいと思ったんですけれども。日本に来て、4コマしかないからこそ何かおもしろいと思ったのと、あとは外国人として感じる景色のほうも、すごくおもしろいと思いまして。

野口:おもしろいです。もう本当に、日本人の目線だとわからないものが、やっぱり描かれているので、すごい興味深くて、読んでいてとてもおもしろかったです。

オーサ:ありがとうございます。


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