電流:「今日も走りに行ってくる!」
電線萌えジャンルも市民権を得てきた昨今。
今回は電線のお話です。
「電線のどういうところがいい?」と質問を投げかけると「ごちゃごちゃーっとしてて?わしゃーっと絡まってて。そういうところ?」「機能美。造形美」とおおきくわけて2パターンの解答例が多いようです。多分「好き」に答えを、求めるのは、野暮なんだろうな。と思います。
最近電柱を地上に建てずに、地下に埋めてる都市もあります。スコンとビルだけで四角く切り取られた空。広すぎる空。電線が空から消えたら、台風の時などの危険性やスズメの糞による害は減るんでしょうけど、味気ないですよね。
*電線にとまってる鳥はなぜ死なないの!?簡単おさらい*
電線のコードがゴムなどの絶縁体だから。という理由ではなく。電流って電圧が高いところから低いところに向かって流れるので、同じ1本の電線をつかんで止まってる鳥の体には電流が流れない。電圧差がほとんど発生しないから。感電しない。というわけです。
つまり、2本の電線をまたいで止まったりすると普通に死にますので。足が長い鳥は注意が必要です。
*ついでに電線の歴史*
日本での電線使用は、1887年(明治20年)、既に完成していた第1電灯局に続き東京電灯第2電灯局が完成し架空電線による電力の供給が始まった際と言われ、当初人々は扇を広げて電線の下を潜ったといわれている。
だそうです。明治の人かわいい。超かわいい。 アメリカはもう少し電柱の設置も早かったそうで、歴史としては1世紀半ぐらいですね。結構昔からあるんですね。
お月さま、休憩中。
つらそうだった。
電線って「今より生活を暮らしやすいものにしたい」という人間の願いの塊が空に浮かんでるみたいに思えます。そう思うと、電線なんか景観の邪魔だ。と感じてる方々も、ちょっと電線の頑張りを見直してくれないかな、なんて思う時あります。
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