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渡辺謙さん トニー賞主演男優賞逃す
6月8日 12時19分

渡辺謙さん トニー賞主演男優賞逃す
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アメリカ演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞の授賞式が、ニューヨークで行われ、ミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされていた俳優の渡辺謙さんは惜しくも受賞を逃しましたが、渡辺さんが主演しているミュージカル「王様と私」は、リバイバル作品賞と主演女優賞、助演女優賞など4つの部門を受賞しました。
ことしで69回目となるトニー賞は、ニューヨークのブロードウェイで公開された演劇やミュージカルを対象にした賞で、アメリカ演劇界の最高の栄誉とされ、7日、ニューヨークで、各部門の発表が行われました。
このうち、ミュージカル部門の主演男優賞では、「王様と私」に出演している渡辺謙さんがノミネートされていましたが、日本人の俳優として、初めての受賞はなりませんでした。
一方、ミュージカル「王様と私」は、リバイバル作品賞と主演女優賞、助演女優賞など4つの部門を受賞しました。
「王様と私」は19世紀のタイを舞台に、タイの王と、王子たちの教育係として雇われたイギリス人女性が文化の違いに戸惑いながらも交流を深めていく様子を描いた作品で、渡辺さんはタイの王を演じています。
ブロードウェイでは、昨シーズン、合わせて37の演劇やミュージカルが公開され、観客動員数が1300万人を超えて過去最高を記録するなど、興行が好調で、こうしたなか、ことしのトニー賞には大きな注目が集まっていました。

渡辺謙さんの経歴

リバイバル作品賞を受賞した「王様と私」で主役を演じた渡辺謙さんは、新潟県出身で55歳。
高校を卒業後の昭和54年、劇団の研究所に入所し、2年後に舞台デビューしました。
その後、映画やテレビドラマにも活躍の場を広げ、昭和62年のNHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」で主役の政宗役を演じて人気を決定づけました。
そして、平成元年と平成6年に、白血病のため入院しましたが、仕事に復帰し、平成15年には、映画「ラストサムライ」の準主役でキャスティングされ、初めてハリウッドへの進出を果たしました。
この作品で、渡辺さんは武士道を貫く侍を熱演し、アメリカのアカデミー賞やゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされるなど国内外から高い評価を受けました。
その後も、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」で主演を務めたほか、平成22年には「沈まぬ太陽」では日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞するなど、名実ともに日本を代表する俳優として知られています。

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