抑留死亡者:107人の名前を追加公表…厚労省

毎日新聞 2015年06月05日 22時41分(最終更新 06月06日 02時48分)

 厚生労働省は5日、旧ソ連に抑留され朝鮮半島北部で死亡した人のうち、新たに身元が特定できた107人の名前と出身地を追加公表した。同省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/soren/)で閲覧できる。

 追加公表されたのは、厚労省が4月に公表した約1万人の死亡者名簿のうち、朝鮮半島北部の興南地域で死亡した107人。既にホームページで身元不明のまま片仮名の名前を公開していたが、日本側の資料と照合して身元が判明したとして、漢字表記の名前と出身地を載せた。興南地域の死亡者延べ1853人のうち、身元が特定できたのは、これで368人になった。

 厚労省は旧ソ連地域に限っていた死亡者名簿の公表と身元特定作業について、遺族の高齢化などを理由に、朝鮮半島北部や旧満州(現・中国東北部)で死亡した人にも適用を広げて公表することにした。今後も身元特定を進め、月1回公表する。【金秀蓮】

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