自民・谷垣幹事長:「安保関連法案が違憲批判」あたらず

毎日新聞 2015年06月07日 20時12分(最終更新 06月07日 22時22分)

自民党の谷垣禎一幹事長=森田剛史撮影
自民党の谷垣禎一幹事長=森田剛史撮影

 自民党の谷垣禎一幹事長は7日、東京都内で街頭演説し、「最高裁判所は『憲法は最低限必要な自衛権を行使できる』と言っており、集団的自衛権を否定していない」とした上で、安全保障関連法案について「最高裁の判断する憲法の枠内で作られている」と述べ、関連法案が「違憲」との批判はあたらないとの考えを強調した。

 また、「法案を『戦争法案』などと言ってデマを流す人がいる」と述べ、一部の野党をけん制。その上で「日本が平和国家であることは今後も微動だにしない」などと訴えた。

 4日の衆院憲法審査会では、自民党推薦を含め参考人として証言した3人の憲法学者全員が、関連法案は「違憲」との見解を示した。これを受け、自民党は「違憲批判」をかわすためのキャンペーンに乗り出しており、7日は幹事長自らが都内2カ所の街頭に出て、法案への支持を訴えた。

 一方、民主党の枝野幸男幹事長は7日、さいたま市で記者団に「憲法を長年研究している専門家が(枠を超えていると)おっしゃる。専門家の言うことを一刀両断で片付けられるほど、どこで憲法を勉強したんですかということだ」と批判。関連法案について、政府の説明不足が指摘されていることを踏まえ「聞かれたことに正面から答えられないなら、もう一度法案を出し直せという段階に来ている」と述べた。【影山哲也、村尾哲】

最新写真特集