プチオンリーイベントを主催する
プチオンリーイベント(以下プチオンリー)をイベント会場やパンフレットなどで一度は目にしたことがあると思います。
もしくはすでに一般参加者として、あるいはサークルで参加したことがある方も多いのではないでしょうか。
プチオンリーではグッズ頒布やアンソロジーの発行などがあり、まるで会場を借り切って行うオンリーイベントのような雰囲気もあるイベントです。
ここでは、5月のCOMIC CITYでプチオンリーを行った主催者さんに取材を行い、具体的な進め方をまとめています。
今後、プチオンリーの主催をする、したい方はぜひ参考にしてみてください。
プチオンリーとは?
COMIC CITYで開催されているイベント内で行われる、特定のカップリングやキャラクター等のオンリーイベント(詳しくはこちら)です。
個人で主催するオンリーイベントとは違い、COMIC CITY会場で行うことができます。
オールジャンルイベントの中で、オンリーイベントの雰囲気や楽しさを実感できます。
加えて宣伝や支援サービスも充実しているので、費用の面では比較的気軽に参加・主催できます。
とはいえ、多くの人が参加するイベントでもあります。主催すると決めた企画は責任をもってやり遂げましょう。
プチオンリーの企画の進め方
基本的にプチオンリーは参加者の自主企画のため、一切は主催者に一任されます。
主催者がどんなプチオンリーにするのか企画を立て、サークル参加者を募り、当日のイベント開催まで進めます。
COMIC CITYからのさまざまな支援もありますので、ぜひ利用しましょう。申し込みなどは期日がありますので、サイトなどでスケジュールをよく確認しておきます。
プチオンリーの企画の立て方
まず、プチオンリーの柱となる『何の』プチオンリーなのかを決めておく必要があります。キャラクター、カップリング、学校、チーム、組織などなど。
COMIC CITY申込みではカップリングは一組一方向(リバや複数CPなし)です。リバありや複数カップリングを扱うプチオンリーの場合、主催サークルのメインカップリングやキャラは慎重に決めましょう。COMIC CITYのスペース配置は一般的にキャラ(受キャラ)を基準としているため、リバありのプチオンリーでは主催サイトが離れてしまう場合があります。
何のプチオンリーか決まったら、プチオンリー名も決めておきましょう。またメインとなる色やモチーフがあると今後のアンソロジー作成やグッズ作成もスムーズに進みます。
他のプチオンリーの告知サイトや、チラシなどを参考にしてみても良いでしょう。
プチオンリーのイベント企画
プチオンリー内で行われる企画ですが、COMIC CITYのプチオンリーイベントの規約に反しない範囲であれば自由に行うことができます。
これまで見たこと&参加したことのある企画をリストアップしてみます。他のアイデアももちろんOKです。そのプチオンリーのジャンル、カップリング、キャラクターならではのオリジナル企画を検討しても楽しいと思います。
- プチオンリー記念アンソロ発行
- ポスター、パンフレット作成
- 参加サークル掲示用ポップ
- オリジナルグッズ作成
(カップ、トートバッグ、メモ帳、眼鏡ふき、コースター、缶バッチ、カード等) - ビニール、紙バッグ、クリアファイル作成
- スタンプラリー、くじ引き企画
- ペーパーラリー(次のページで紹介します)など…
プチオンリーの企画とスケジュール例(月ごと)
5月開催のCOMIC CITY内でイベントを実際に行われた主催のMさんに取材をさせていただき、具体的なスケジュールをお聞きしました。
企画内容とスケジュールを合わせて紹介していきます。
下図は今回企画した印刷物やグッズの一覧です。
記念アンソロジー、パンフレットの発行、オリジナルグッズの頒布と、参加サークルさんをまわってシール(スタンプ)を集め、コースターが当たるくじ引き抽選会を行いました。
もし、プチオンリーを共催される場合は分担して制作作業や申請作業進めるとスムーズです。
それぞれの印刷物やグッズ、申請作業を月ごとに並べてみます。上記のグッズをどのタイミングで作り始めたか参考になると思います。
冊子の印刷物と比較してグッズは想像以上に納品までのスパンが長かったりします。余裕をもって入稿までのスケジュールを立てましょう。
継続して行う作業もありますので、各作業ごとの作業期間を図にしてみました。
今回、イベントレポートを掲載したので、イベント当日以降も告知サイトは継続しています。
プチオンリーの当日のスケジュール例
いよいよプチオンリー当日です。Mさんの当日のスケジュールは下のようなイメージです。
当日もCOMIC CITY本部へ申請手続きがありますので忘れずに!
(レポート等に使用する)写真撮影やポスタースタンドレンタルの申請も当日行います。その他、荷物の引き取りや主催本部の設営もあります。当日の朝は非常に多忙です。
お昼以降はアンソロジーやグッズの頒布作業と、くじ引き列の整理などを行いました。
オンリーイベントと違い、プチオンリーは当日まで会場の下見や周囲の配置の確認ができません。
当日はなるべく早く会場入りできるように準備を進めておきましょう。参加サークルさんに配布するグッズやポップ類の袋詰めなど事前準備はしっかりと。また当日会場で慌てないためにも、文房具やテープ類、ハサミやカッターは多めに用意しておいた方が無難です。
次は、「予算、費用」「プチオンリー告知方法」「インタビュー」について紹介します。