安保法制反対集会:大阪で開催 4000人が参加

毎日新聞 2015年06月07日 20時53分

 国会で審議中の安全保障関連法案に反対する集会(大阪弁護士会主催)が7日、大阪市北区の扇町公園であった。約4000人(主催者発表)が参加し、社会学者や市民活動家らが「法案は憲法9条の根幹を骨抜きにするものだ」などと訴えた。参加者は集会後、「憲法違反はアカン!」と声を上げ、市内をデモ行進した。

 社会学者の上野千鶴子氏▽大阪国際大准教授(国際人権法)の谷口真由美氏▽ピースボート共同代表の川崎哲氏が登壇し、スピーチした。

 上野氏は「私たちは親の世代に『戦争をなぜ止められなかったのか』と言ってきたが、この法案を止めなければ、今度は私たちが将来『こんな日本に誰がした』と責められることになる」と述べた。川崎氏は「日本がすべきことは、米国の代わりに自衛隊を出すことではなく、非軍事の対話の中で戦争のない国際社会を作ろうと呼びかけることだ」と訴えた。

 妻と一緒に参加した大阪市東成区の無職、増田博さん(65)は「戦後70年守ってきた平和が危険にさらされている。子どもや孫の将来のためにも自分の思いを訴えたいと思い、参加した」、兵庫県尼崎市の高校2年の男子生徒(16)は「法案が通れば、首相の勝手な判断で戦争が起こってしまいそう。戦争に行くのは嫌だ」と話した。【遠藤孝康】

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