韓国で中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染が全国的に拡大する中、各種のスポーツ大会が相次いで延期に追い込まれている。
京畿道水原市は「今月10日から水原ワールドカップ競技場で行われる予定だった『2015水原コンチネンタルカップ国際ユース(U-17)国家代表サッカー大会』を8月に延期する」と4日発表した。同大会に出場する4カ国(韓国・米国・ナイジェリア・ブラジル)のうち、ブラジルは中東を経由する航空便を利用することが問題になった。水原市は、中東を経由することによってMERSに感染した選手が入国するかもしれないという危険を防ぐため、大会の日程を調整した。
大学バスケットボール連盟は、4-5日に予定していた男子2試合と女子2試合を8月以降に延期することを決めた。これは韓国大学スポーツリーダー協議会が「MERSの感染が収束するまで、連盟が主管する京仁地域(ソウル市・仁川市など)での試合を一時中断してほしい」と要請したのを受けた措置だ。
大韓体操協会も、今月10-13日に忠清北道堤川市のセミョン大学体育館で行われる予定だった「全国リズム体操大会」を延期した。だが、同大会と同時に開催される「アジアリズム体操選手権大会」は予定通り開催される。