集団暴行容疑:逮捕の3少年「彼女いるのに他の子ナンパ」
毎日新聞 2015年06月07日 21時35分(最終更新 06月07日 22時22分)
◇愛知・刈谷の逢妻川 「不明の男子生徒は自分で川に」
6日午後11時10分ごろ、愛知県刈谷市逢妻(あいづま)町3の逢妻川で、「友人が溺れて行方不明になった」と110番があった。行方不明になったのは同市の公立高校の男子生徒(15)。消防などが捜索を続けたが見つからず、7日午後7時に打ち切った。県警刈谷署などは同日、男子生徒に対し集団で暴行を加えたとして、いずれも市内の少年3人を暴力行為法違反の疑いで逮捕した。容疑を認めている。
逮捕されたのは、私立高校生(16)▽土木作業員(15)▽公立中学生(14)−−の3人。容疑は6日午後10時40分ごろ、逢妻川堤防で、男子生徒に対し、顔や腹を殴る蹴るなどの集団暴行を加えたとしている。
少年らは調べに対し、「6日夜、男子生徒を現場に呼び出して暴行した。川に入って対岸まで行き、戻ってきたら許すと言った。男子生徒は自分で川に入った」などと説明。暴行の理由について「彼女がいるのに、他の女の子をナンパしたことに腹が立った」などと話しているという。
男子生徒と3少年は遊び仲間だったらしい。男子生徒は靴を脱ぎ、服を着たまま川に入った後、「もう無理」と声を上げたため、3人で助けに行こうとしたが、姿が見えなくなったという。
現場には当時、男子生徒と3少年以外に、交際相手の少女を含めた6人の遊び仲間がいたといい、1人が110番した。
逢妻川は幅約30メートル、水深は深いところで約3メートル。県警は8日朝から捜索を再開する。【加藤沙波】