当ブログの読者は、天鳳をやる方が多いと思うので、なるべく
「天鳳の成績向上に役立つか」
という視点をメインに紹介していこうと思います。
基本過ぎて泣きそうになったw
十段なったその夜に

からは、
4pを切って三面張を確定させよう!
みたいな問題を延々と読み続ける俺ストイックすぎる…
と、謎の悦に入ってしまった。
これぞ本当の意味で「初心者向けの本」だと思う。
上級者は呼吸をするように選択できてる牌姿でも、
初心者はわからないし、中級者もちょっと考えてしまう。
初心者が間違えたり、中級者がうんうん正解を導いてる間に、上級者はさらに先の事を考えてる。
これでは勝てない。
排気量の少ないエンジンを積んでレースに臨んでるようなものだ。

ここから数秒で一番「テンパイ速度の速い牌」を選べないようなら、
この本を読み、1から基礎を学んでみる必要があるかもしれない。
ハッキリ言う。
麻雀の成績向上においては、全く役に立たない。
決して間違った事が書いてあるわけでもないし、著者が悪いわけでもない。
「統計・データのみによる麻雀研究」という分野と、
「麻雀の成績向上を目指す」という分野は、目指すベクトルが全く別…というだけの話。
北家の順位率が一番いい?
カンチャンよりもシャンポンが有利?というような興味を惹くデータはあるものの、実戦で活かせる事はほとんどない。
例えば、
オーラスマンガンツモ条件を満たして逆転した確率が約8%…というデータがある。
そして同じページに

(ドラは
5s)
8%程度なら、トップ目とマンツモ圏内の2着目のこの手牌で、上家から打たれた
3-6mをさっさとチーすべき。
なんてことが書いてある。
いやいや、それとこれとは全く別の問題でしょう。
8%はあくまでもサンプル全体の数字であり、この手牌をもらった時と同列で語ってはダメ。
(実際は三着目とラス目が近いという設定なのでチーするけどさ…)
他にも
「トンパツに1000点あがった時の平均順位は2.42」ってデータがあるけど、だからといってトンパツはがむしゃらにアガリにいけば平均順位が2.42になるというわけでもない。
よく話題になる
「愚形役無しドラ1のリーチの是非」も、
「鳳凰卓では上がり率と平均打点と放銃率を鑑みて、リーチが有利」
とデータが出てたとしても、
それは鳳凰民が
・点棒状況的に牽制効果が高い
・場況的にいい待ちっぽい
・捨て牌から釣れそうなんて時に、より多くリーチ、そして不利を感じたらダマを選択…してる傾向があるとしたら
データに普遍性はなくなる。
つまり、なんでもかんでもリーチしていては、データとは悪い方向に乖離していくだろう。
決してみーにんさんに恨みがあるわけではない。
成績向上を求める読者と進むベクトルが別だというだけの話。
あくまでもデータに関するあれこれを眺めて「趣」を感じる本。
成績向上を求める人が
・福地先生の本だから
・みんな買ってるから
・話題になってるからという理由だけで買うと後悔する。
それだけは声を大にして言いたい。
西園寺本に続き読みやすかった。
勝つ為のコツを簡潔に知りたい!
という中級者にピッタリか。
ただ、フリー雀荘向けなので、天鳳にはアジャストしない。
この4冊の中では、何気に一番勉強になった。
デジタルの基本である第一章は飛ばしてもいい。
(他の本に書いてあるような内容な上、読みにくい)
第二章からが黒いデジタルの真骨頂。
捨て牌よみや鳴き読みが細かく書いてあり、
ほんの少しでもレベルアップしたいと思ってる上級者に最適。
実際捨て牌読みでさ、「その人の手が早そうかどうか」なんて
中張牌の切れ具合だけで判断してたじゃん?
他にもターツ落としやドラが早いとかさ。
それ以上の細かいところに突っ込んだり、逆に
「遅そうな手牌」
も言及してるところに痺れた。
「一打目28切り→二打目以降字牌切り」は、遅い傾向があるらしい。
知ってた?
理由をみてみると、なるほどと納得できる部分もある。
スライドを読む為の条件をいくつも書いてあるが、
それと同時に「読ませないために空切りしろ!」とも書いてあり、
空切り1つで崩れてしまう読みを学ぶのもなーって感じてしまう。
また、石橋プロは天鳳名人戦でも活躍しており、天鳳においての言及も多い。
個人的には「遅い捨て牌」が衝撃的で、
あとはなかなか実戦に活かせそうにないけど、
実際麻雀本に限らず、本なんてそんなもの。
自分にとって納得できたところ、活かせそうなところが1つでもあったらその本を買った価値はあると言えると思う。
それではこれまで読んだ本を、「初心者向け」から順番に羅列していきたいと思う。
基本形80初心者必読
麻雀の正解石井本勝つ為のコツを学べる
天鳳非対応
西園寺本楽しく読みやすい
魔人の読み攻め・守りに関してシンプルに学べ
読みに関しても深く書いてある
現代麻雀技術論 オススメ!牌理に関してかなり細かく書いてある
量は多いが強くなりたいなら勉強するべし
押し引きに関しては参考程度に留めた方がよい
「2」はファンブックに近いので読まなくてもいい
(コラムと帯が秀逸w)
堀内本シンプルな堀内システムを学べる
フリーに行く前に読んでおきたくなるw
天鳳非対応
麒麟児の一打(堀内氏)鳴きが下手なZEROみたいな人は必読
戦術の幅が広がった
なお1つ上の堀内本にも同じ牌姿がたくさんでてくるのでそっち買った方がまとまってトクかも
アサピン本1・2 オススメ!天鳳対応
場況読みに強くなる
天鳳で強くなりたいなら、天鳳で一番強い人の思考を盗むべし!
石橋本読みを深めたい上級者向け
興味を惹く本はあったかな?
毎度のセリフだけど、書いてあることを鵜呑みにせず、
自分で納得できたところ、活かせそうなところを取り入れていくようにすれば、
あなたの成績も向上すると思う。
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僕は逆にチキン過ぎるので例えば3pとか引いてもツモ切って安牌残しちゃうんですがよっぽどの事でもないとフォロワー牌は残した方が良いんですね