露外相:「大戦結果に疑問、日本は唯一の国」
毎日新聞 2015年05月20日 21時31分
【モスクワ真野森作】ロシアのラブロフ外相は19日公表されたロシア新聞とのインタビューで、北方領土問題に関連して「日本は第二次大戦の結果に疑問を付ける唯一の国だ」と述べた。戦後70年の今年、プーチン露政権は「戦勝国」の立場を特に強調しており、その一環での発言とみられる。
ラブロフ氏は、日独伊など大戦当時の枢軸国を対象とした国連憲章の「旧敵国条項」にも言及。「(趣旨として)戦勝国のしたことは全て崇高で揺るぎないと述べられている。その法的意味は『何一つ触るな』ということだ」と主張。「旧ソ連・ロシアは北方四島や千島列島を合法的に領土にした」との露政府の公式見解に基づき、四島返還を求める日本側をけん制した。