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WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。
以下の文章は、TorrentFreakの「Amazon Doesn’t Want to Sell Music to Pirates」という記事を翻訳したものである。
原典:TorrentFreak
原題:Amazon Doesn’t Want to Amazon
Doesn’t Want to Sell Music to Pirates
著者:Ernesto
日付:April 30, 2009
ライセンス:CC
by-sa
音楽専門Torrentインデクサ―のCoda.fmは、そのクリーンなデザイン、イノベーティブな機能によって、ライバルサイトに差をつけることに成功した。そうした機能の1つに、BitTorrentでダウンロードしサンプルを楽しんだ後に、そのアルバムを購入するためのAmazonリンクがある。驚くべきことに、Amazonはそうしたビジネスを拒否し、行動を起こした。
初めてCoda.fmを取り上げた際、我々はそのサイトの優れたデザインと機能を賞賛した。その本格的なレコメンデーション・エンジンは新たな音楽との出会いの優れたツールであり、利用の容易さは産業が認可している『合法的な』選択肢以上に優れている。
Coda.fmのアルバムダウンロードページには、アーティストの簡潔なバイオグラフィ、アルバムのトラックリスト、お勧めアルバムが掲載されているのだが、そこにはAmazonでアルバムを購入するためのリンクも掲載されていた。我々が以前に報じたFirefoxプラグイン「Pirates of the Amazon」とは対照的に、ユーザはダウンロードする代わりに購入することを推奨される。
「私たちは単純に、無料でアルバムをダウンロードし、試聴したあとで気に入ったアルバムを購入するためのオプションを、ユーザに提供しているのです。」とCoda.fm創設者はTorrentFreakに語っている。彼はそれを素晴らしい考えだと思っていたため、Amazonが彼にサイトからリンクを削除するよう求めてきたときには驚いたという。更に、世界最大のオンラインリテーラーは、彼のアソシエイトアカウントを停止した。
「彼らの要求の馬鹿馬鹿しさはこれ以上ないほどです。自分たちがアルバムを売る手助けをするのを止めろというのですから。」とCoda.fmはその怒りを爆発させている。実際、理論的には双方にとってWin-Winの状況である。Amazon、アーティスト、レーベル、Coda.fmの設立者らが更なる利益を上げる一方で、サイトのユーザは購入によって罪悪感を解消させることができた。
U2’s latest album on Coda.fm, with Amazon link.![]()
では、どうしてAmazonはリンクを削除するよう求めてきたのだろうか?考えられるところとしては、Amazonのイメージが悪くなるかもしれないので、BitTorrentサイトとは提携したくない、というところなのだろう。それでも、Amazonへのリンクは依然としてCoda.fm,に残っており、サイトの設立者はしばらくはこれを削除する意志はないのだという。
「我々はもはやAmazonアソシエイトではありませんが、アルバムを購入するためのリンクは掲載を続けていきます。このサイトでは、1日に数百のアルバム、デジタルダウンロードが販売されており、リンクの提供は非常に価値あることです。それがどういった機能を(提供し続ける/止める)のかを決めるための基準なのです。」と彼はTorrentFreakに語った。
既に数百枚のアルバムがCoda.fm経由で売れているという事実は、『海賊』が音楽にお金を払う意志があることを示している。音楽産業がどうやってそれに乗っかれるのかを考えるべき時がきているのだ。