【AKB総選挙】ゆきりん2位!「今までで一番いい順位いただきました」
スポーツ報知 6月7日(日)7時4分配信
◆第7回AKB48選抜総選挙(6日・福岡ヤフオクドーム)
悲願はお預けとなった。2位で名前が読み上げられた瞬間、柏木は天を仰いだ。悔しさをこらえ「今までで一番いい順位、いただきました〜!」と声を張り上げた。第1回から総選挙に参加し、7回目。これまで3位が最高だった。
並々ならぬ決意を持って臨んでいた。今年1月2日のブログでファンはもちろん、関係者も驚かせた。「どこにも注目されなくたってトップ目指します」と書き込んだ。これまで自ら順位を口にすることはなかった。「同期のまゆゆ(渡辺麻友)が1位を取ってセンターでやっているのを見て、私は逃げていると思った。AKB48に名前を残したいと思った」。長年、人気メンバーとして活躍しているが「これぞ、ゆきりん!」という代表曲はない。AKB48と言えば柏木由紀、そんな歴史の一片になりたかった。
5月20日発表の速報では指原に次ぐ2位につけた。3万票台に乗せたのはこの2人だけ。実質、一騎打ちだった。速報結果を受け、お忍びでAKB48劇場を訪れた。順位ボードを撮影するためだったが、予定になかった報道陣の取材に応じ、今回にかける熱い思いを語った。気持ちはファンに通じ、逆転劇につながった。デビュー当初からのファンという会社員男性(29)は「ゆきりんの決意を知り、なんとしても勝たせたいと思った」と振り返った。
九州での総選挙開催もプラスだった。地元の鹿児島県では「長渕剛(鹿児島出身)か柏木か」というほどの知名度を誇る。12年に鹿児島県の魅力をPRする薩摩大使に就任。鹿児島には黒豚、黒牛、黒さつま鶏、黒糖焼酎、薩摩黒切子など「黒」の特産品が多いことから、今年は白雪姫ならぬ“黒由紀姫”に扮(ふん)し、「鹿児島は黒」をアピールしている。ローカル番組にも出演を重ねるなど、郷土愛にあふれた“姫”をもり立てようと、多くの薩摩っ子が博多に乗り込んだ。
秋からは姉妹グループ「NGT48」を兼任する。「2位と皆さんが背中を押してくれたので、NGTを成功させようと燃えています」。AKB48グループを引っ張るのは、ゆきりんしかいない。
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