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G7 注目される議長国・ドイツの首相手腕
6月7日 8時05分

G7 注目される議長国・ドイツの首相手腕
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G7サミット=先進7か国首脳会議は日本時間の7日夜、ドイツ南部のリゾート地で始まります。一向に出口の見えないウクライナ危機や、活発化するテロ活動、それに中国が海洋進出を続ける南シナ海など、さまざまな課題を前にG7が結束を示せるか、議長国のドイツ・メルケル首相の手腕に注目が集まっています。

サミットの課題

ドイツ南部のエルマウで開かれる、ことしのサミットでは、先進国のリーダーたちが自然に囲まれたリゾート地で2日間にわたって、膝詰めで議論を交わします。グローバル化が進み新興国が力をつけるなか、サミットの在り方が問われています。ウクライナ危機を巡り、去年、会議から排除されたロシアが不在のまま、ことしの会議を迎えます。

ロシアとの関係については、アメリカがロシアへの制裁を継続し、圧力をかけ続けるよう求めているのに対し、ヨーロッパの国々は経済的な結びつきの強さからも対話の窓口を閉ざさないよう求めています。

さらに南シナ海で海洋進出を続ける中国の問題では、アメリカや日本が懸念を強めているのに対し、ヨーロッパでは経済的な結びつきを重視する姿勢が目立ちます。
中国が主導するAIIB=アジアインフラ投資銀行について、イギリスが参加表明したのに続き、ドイツやフランス、イタリアも参加を表明するなど、AIIBに距離を置くアメリカと日本との差が鮮明になっています。

議長国ドイツは

今回のG7サミットで2度目のホスト役を務める、ドイツのメルケル首相。7か国の首脳の中で、在任期間が最も長く、ヨーロッパの首脳の中でもひときわ大きな存在感を示しています。

硬軟織り交ぜたメルケル首相の姿勢は、ロシアへの対応に色濃く反映されています。ロシアのサミット復帰についてメルケル首相は、ロシアがウクライナの主権や領土を守る姿勢を見せない限り復帰は認めない考えを示しました。
一方で、ロシアとの対話の窓口を閉ざさないよう腐心する姿も見られます。第2次世界大戦の終結から70年の節目に合わせてモスクワを訪問したメルケル首相は、プーチン大統領と並んで無名戦士の墓を訪れました。首脳どうしの会談の機会がほとんどないアメリカとは対照的にメルケル首相は、こうした機会を生かしてロシアとの対話を行い、ロシアと国際社会のパイプ役を担っています。

G7が抱えるもう一つの課題。海洋進出を進める中国に対し、ドイツは経済的な結びつきを優先させています。これまでのところ表だっての批判を控え、中国を刺激するのを避けたい思惑がうかがえます。
一方で、サミットを前にしたNHKとの単独インタビューでは、中国の動きに対する日本の懸念にも理解を示しました。

参加国の立場が、問題ごとに異なる今回のサミット。複雑な議論の中から一致点を見いだし、意見をまとめることができるのかメルケル首相の手腕が問われています。

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