[PR]

 レールなどの異常を調べるJR東日本の新幹線検査車両「イースト・アイ」が11、12の両日、北海道新幹線の新函館北斗―新青森間を試験走行する。両日合わせて未明に1往復する。

 JR東日本によると、現在のイースト・アイは6両編成で、2001年に導入。東北、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線を10日に1回程度の割合で走る。レールや電力系統などの状態をセンサーで感知し、異常を見つけるという。

 未明の走行は、北海道新幹線には貨物列車と在来線が線路を共用する「青函共用走行区間」があるため。JR北海道によると、北海道新幹線の開業後も同社は自前の検査車両を持たず、JR東からイースト・アイを借りて運行する予定だ。

 新幹線専用の検査車両としては、山陽新幹線などを走る黄色い車体の「ドクター・イエロー」が有名だ。通常、運行ダイヤが公表されておらず、「出会うと幸せになる」とも言われる。(日比野容子)