(「おんどり音頭」より) |
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典型的なネット右翼の言い草
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アジアの国々は、白人の植民地支配から解放して もらったことで、日本に感謝している。 ガンジーやアインシュタインも日本の功績を讃え、 マッカーサーは日本の開戦は自存自衛のためと証言 |
うえー、気持ちわる〜。 俺さ、たいていの愛のかたちには理解あるつもりだが。 だって、レズでも、ホモでも、ロリータでも、「人を愛する」行為だろ? だけど。 国家を愛情の対象にするって(それも、自分の国を)、こーゆーマザーファッカーな言い草にだけはついていけんわ〜。 あのね。 国家なんて、神みたいに崇めるもんじゃなくて、暮らしに用立てる道具にすぎないの。 ボンコツ自動車に蹴りを入れるように扱うので、ちょうどいいの。 うっかり暴走させると他人に怪我させるし、どこ連れてかれるかわからんから、管理だけはしっかりとね。
もっともらしく聞こえるが、これくらい胡散臭い物言いもないだろう。 まるで、日本人なら日本を愛さなければいけないみたいだ。 国粋主義者、民族主義者の思い込みを通してるだけで、本物のリベラリストには受け入れられるもんじゃない。 「それを言うなら、『日本を害する者に、右も左もない』だろ?」と揶揄したくなる。 やはり、「日本しか見えない者には、右も左もわからない」のだろうか。 どうせなら、もっと前向きで、 「日本を良くするなら、日本人だけで寄り合っても仕方ない」 にチェンジしたほうがいいんじゃね。 国際社会だもの。 日本人ばかり団塊になったって、また世界から孤立するだけ。 それで待ち受けるのは亡国。
この台詞をきくたびに吹いてしまう。 バカウヨのほんとうにバカウヨらしい決まり文句だもん。 まったく、頭が悪い。 日本が時代遅れな愛国カルトだけの所有物であるかのようなこの言い草。 完璧にとち狂った脳味噌からしか出てこない台詞だろう。 は? それで出て行って、日本をバカウヨどもの荒らし放題にさせ、国全体が2ちゃんねるのような、どうしようもないところにしてしまえと? 国の恥は民の恥。 自分の国に責任をもつことを知る大人の男だったら、出ていけるわけがない! なにしろ、自分を育ててくれた世界に対する、個人としての責務がありますからね。 バカウヨどもの思い通りにさせ、奴らが諸国の人々に迷惑かけるのを許すわけにはまいりません(キッパリ) 「そんなに日本が嫌いなら」ってどういう意味だろう? バカウヨが嫌いでたまらないだけだ。 (自分の国なのに「日本が大好き」なんて言うほど自愛症じゃないし) だいたいこいつら、「日本」がどういう国だかわかってるのか? 古来、多様な文化と民族が混交することで、比類ない文化をつくりあげてきた国だ。 それこそが日本の真髄、異文化と異国人への尻軽な態度がすなわち「日本らしさ」の正体なのだ。 そうした「日本らしさ」はこれからも続くだろうし、続かせないことには国の進歩が見込めない。 バカウヨ流の「大和民族だけで引き篭もる」などは、国と民を自滅させる玉砕思想そのものであろう。 というわけで。 他文化を受け入れられない、他民族と一緒に住めない、ならず者のような人たちこそこの国にはいらないから、出ていってください。
異文化と共存できず、
妄言というより。 彼らをして彼らたらしめる信条といったらいいのか。 「ネット右翼の定義は?」と訊かれたら、すかさず答えようと思う。 「平気で嘘をつく人々」と。 複ハンを駆使し、ブログを幾つもつくり、掲示板を見ればどこにでも割り込んで身勝手な宣伝文をコピペする。 「人口20万の都市で30万殺せない」「在日五人に一人が生活保護」「進駐軍が米兵用の慰安婦を要求」……インターネットの至るところ、彼らのいいふらしたデマで満ちあふれた状況だ。 嘘は言うほど真実に近くなる、と信じなければできぬ真似だろう。 あいにくだが、嘘は千回ついても嘘のまま。 ただ、有名な嘘になるだけ。 有名になっても本物にはなれない。 だいたい、これはナチの宣伝相ゲッペルスの言葉だろ。 発言自体が、「千年帝国」をわずか十三年で滅ぼしたナチス的欺瞞の産物なのだ。 ゲッペルスはどんな最期を遂げたのか考えてみるがいい。 あくまでも嘘を通しぬく輩に未来なんてないのだ。 こんな台詞を真に受け、実践する連中の時代遅れぶり!
まるで本末転倒。 勝ちさえすれば悪党でも官軍になれるような言い方だが、 勝てる資質があったから官軍になれたと考えるのが筋だろう。 人類の歴史は適者生存の結果であり、時代ごとにより適性のあるほうが生き残る。 勝った側は、時代に合う資質を備え、負けた側はいわば時代そのものから排除されたことになる。 ネット右翼がこの言葉を愛好する理由は、歴史や人間への洞察などではない、ただ東京裁判を否定したいからだ。 「日本は正しかった。日独が勝てば、逆に米英ソが裁かれた」と言いたいのだ。 そして、この場合の「勝てば官軍」の意味合いは、歴史を両面から見るとか立派なものとちがい、負け犬の捨て台詞にすぎないのである。
大嘘。 「自虐史観」というのは藤岡信勝の造語らしいが、戦後を生きながら戦後史の認識にはなはだしく欠けるのを露呈する言葉だ。 映画や漫画をもちだすまでもなく、戦後も大多数の国民の意識の中では、日本軍は強く、正しい存在であり続けた。 そうした風潮に毒されて育ったのが小林よしのりというわけで、皇軍のやることを小学生のように讃美する小林は『戦争論』で何か新しいことを描いたわけではない。 日教組が「自虐教育」をおこなったというのはまったくの妄想である。 日教組が一貫して言い続けてきたのは、実体験にもとづいた「戦争の恐ろしさ」であり、次世代にふたたび悲惨な思いをさせたくないとの願いによる。 しかしながら、いつの時代でも子供とは強さ、勇ましさに憧れるものであり、「戦争ってカッコイイものじゃないよ」と言われたところで、お粗末な学校給食と同様、どうにも受けが悪かったのが実情だが。
これも、まったく逆。 あのまま戦争をやめずにいたら、「一億玉砕」して日本民族は絶滅しかねないところだったというのが実情。 数百万の国民を死なせ、祖国を破滅の淵まで追いこんだ軍国主義と訣別したからこそ、今日の豊かな日本があるのだ。 忘れないで、というか勘違いしないでもらいたい。 そもそも戦後の復興と発展は生き残った人々の民主主義社会での働きによるもので、軍国的奴隷制度の下での犠牲者とはまったく関係ない。
だから日本の戦争犯罪をドイツのように反省するのは間違いだという、バカモノにしか通らない道理がネット右翼の間でまかり通っている。 大事なのは、罪の度合いではない。「罪を自覚する度合い」である。 すくなくとも、戦後のドイツが過去を自浄する努力は周辺国から十分な信頼を取り戻すに値するものだったといえる。 「ドイツは日本よりひどい真似をした」にもかかわらず。 日本政府もたしかに、戦時中の罪を認めたし、賠償もした。 その事実を逆手に取り、反省を迫られる場面では「日本は謝罪済み」と突っぱねながら(つまり国民として政府の方針を認めながら)、なおも日本は無罪とうそぶくネット右翼の腐った根性、彼らを野放したままにする現政権の最低な道義こそが、謝罪も賠償もうわべだけと感じさせ、ぶち壊しにしているのだ。 そもそも日本には、ヒトラーと同盟を結び、その犯罪を幇助した見逃すことのできない責がある。 日本を、ドイツとは別々の戦争を戦った国で、ヒトラーの仲間でなかったかのように言いつくろうほどあさましいことはない。 西尾幹二氏のドイツ戦争責任論に対する批判(ドイツ現代史を訪ねて) http://www.geocities.jp/dasheiligewasser/essay1/essay1-6.htm
一体そんなことを得々と語る日本人は、白人だろうか? 韓国人や中国人と同じアジア人のはずではないのか? その同じ肌の色の人々を、見かけの変わらぬ日本人が、白人が植民地で有色人種を使役するように、つまり劣等な存在として不公平に遇したりしたら、それこそ非人道きわまることではないか。 日本は、アジアの人たちをおなじ人間として扱って当たり前だったのだ。 当たり前のことをしておいて、「欧米より人道的」とは自慢にも言い訳にもならないばかりか、それを言ったのが日本人自身とあっては厚顔無恥もはなはだしい。 問題の本質は、植民地として扱ったこと自体にあるわけで、しかも、泰面鉄道やインドネシアで徴用した人々を大勢死なせたり、霧社事件での高砂族への弾圧など、日本の統治にはすこしも人道的でなかった事例を数多く見出すことができるのだ。
アジアの人々が大日本帝国の侵略を感謝するいかなる理由も見出せない。 太平洋戦争の始まるずっと以前から、アジアの人々は自立を求め、支配者との闘争を続けてきた。 ガンジーらが大英帝国と。ホーチミンはフランスと。インドネシアがオランダと。フィリピンではアメリカと。 そして、中華民国がほかならぬ日本の侵略を受け止めていた! この中国の日本軍に対する抵抗、およびイギリスやアメリカによる対中援助こそ、行き詰まった大日本帝国をして英米との開戦に踏み切らせた最大の誘因である。 すべては南洋資源の獲得と海運保全のためで、「欧米からアジアを解放」も糞もなかったのだ。
「特定アジア」ってなんのこと? 日本がアジアを白人の圧政から救ったなら、十何億という中国人や数千万の韓国人からも感謝されるはずだよね。 バカウヨどもはなぜ、アジアのほとんど占めてる中国と韓国を、勝手に「特定」にして隔離しちゃうのかな? ただ、嘘吐きの嘘がばれるのがいやなだけでしょう(笑) 大日本帝国の泥棒行為の証拠を突き付けられると気ざわりだからでしょう?
そうあって欲しいというネット右翼の気持ちはわかる気もするが、やはり自分らの思い込みがそのまま現実であるかのような、図々しい事を言うべきではない。 韓国や中国の人達は普通の日本人に悪意はもっていない。 普通の日本人が韓国や中国の人達に悪意を抱かないのと同様に。 向こうの人が怒りを爆発させるとしたら、小泉や安倍と同類の歴史修正主義に染まった日本人、中韓を異常に敵視する、まさにネット右翼のようなバカモノに対してなのだ。 ネット右翼はそこをとらえ、「中・韓の反日宣伝」と言い立てる。 自分らが問題の火種となりながら日本全体が非難されたかのような顔をするとは、ちょっと考えられない恥知らずぶりであろう。 お願いだから、ニッポンから出ていってね。 バカウヨさん。
話を都合よくそらすんじゃないよ、ボンクラ! 「中国と韓国以外に、靖国参拝を批判する国はない」だと〜? 日 本 が あ る だ ろ !!!
下手糞な嘘をさらすんじゃないよ、ボケ! 韓国における「親日反民族行為特別法」の「親日」とは、統治時代に大日本帝国に協力して私益をせしめた裏切り者に対してもちいる呼び方で、今の若い世代が日本の食べ物や文化を抵抗なく受け入れる「親日」とは意味合いがまるで異なる。 欧州諸国がナチ占領時の対独協力者を追い続けるのと同じなのだが、そのことをもってどの国が「反独国家」になるだろうか。 バカウヨの理屈を通せば、フランスもオランダも、そしてドイツまでが「反独国家」というわけだ。
これぞ、日本のネオナチ「嫌韓厨」がいいはる嘘の代表格! 世界中で彼ら同士にしか通じない、あまりにもぶっ飛んだ論法なので、普通の人には説明が必要かもしれません。 はい。 彼らは、「韓国人テロリストの安重根が、明治政府の大物である伊藤博文を殺した。それによって、韓国を併合しろと主張する人々への歯止めが失われてしまい(伊藤は併合案への反対者だったので)、韓国は日本領土にされる運びとなった。つまり、韓国が独立国でなくなった責任は韓国自身にある」と言ってます。 信じられないでしょうけど、本気でそう主張しているのです。 まこと、バカウヨ流の思考法は常人の理解の外にあります。 仮に本当だったとしても。自国の政治家が外国の活動家に殺された、そんな理由から、殺した活動家の国を併呑したことを正当化できるものでしょうか? もちろん、彼らの話だから本当ではありません。 そもそもが時系列をまるっきり逸脱した作り話になってるし。 実際には、伊藤博文が安重根に撃たれたのは、伊藤が併合案へと考えを変えた後、そして日本政府が韓国併合を決定した後のことでした。
ちなみに。 伊藤博文の「保護国化構想」と強硬派による併合案とは実質的には同じもので、伊藤はすでに統監時代、日本が韓国を支配するための下地づくりをすべてやり遂げていました。 伊藤が韓国人から恨みを買ったのは吉良上野介が赤穂浪士に仇討ちされたのと同じに相応の理由があることでしたが、しかし安重根が伊藤を殺したときには何もかも手遅れだったのです。
日本のバカウヨって、人権を踏みにじるため生きてるくせに、自分の国の拉致被害者をダシにして北朝鮮を攻撃する場では何故こんな必死になるんだろ? 同胞の安否ばかり言い立てて騒いでるみたいな、世界の空気がぜんぜん読めないところは相変わらずだが。 しかも何故か。 同じ日本人が海外で惨い目に遭った出来事でも、9・11テロやルクソールの虐殺、それからあの残酷な「日本青年斬首殺害」のことになるとたいして(いや、ぜんぜん)騒がないよなあ。
本当のことを言うならば。 日本政府による必死の大宣伝にもかかわらず、日本のメディアの影響がおよばぬ海外では、北朝鮮による日本人拉致問題なんてたいして(いや、ぜんぜん)認識されていない。 日本とは比較にならない大勢を北朝鮮に拉致された韓国ですら、日本ほどには由々しい問題として受け止めていないのが実情である。 まして、欧州諸国がアジアの片隅で起きた日本人拉致を、「神聖にして特別なもの」と捉えるわけがないのだ。 しかもアメリカでは……。
つまり日本は、「子供の誘拐・拉致」を野放しにする国としてアメリカからせっ突かれている有様なのである。 日本がいつまでたってもハーグ条約に加盟しないため、離婚した相手に子供を連れ去られた外国人の元配偶者が日本でわが子に面会も出来ない、信じられないほど理不尽な状況がまかり通ったまま。 こんな身近の重要課題をなおざりにしたまま、勢いの衰えた自民党政権を起死回生させるべく、ちっぽけな朝鮮半島の独裁国家を責め立てることで人気取りを図ったのが「北朝鮮拉致問題」の実態というわけで、森、小泉、安倍といったお歴々の人権政策が売名以外の目的など眼中にない、いかに実利本位のものだったかあらためてわかるだろう。 そもそも北朝鮮拉致問題は、日本ですら長きにわたり、安定した自民党政権の統治のもとでどうでもいい些事として扱われてきた。 何十年もの間、失踪者の家族がいくら拉致事件の究明を嘆願しても時の政府からうっちゃっておかれた事実を忘れてはならない。 それを、いよいよ自民党の屋台骨が揺らぎ、カルト集団「日本会議」の後押しする小泉政権になって俄然、脚光を浴びせられ、支持率を上げる目玉に、北朝鮮に嘘の約束をしてまでも拉致被害者を連れ帰った「奪還劇」をメディア大動員により鳴り物入りで喧伝してのけたという次第。 この成功に味をしめ、以後は拉致問題解決が「国民の悲願」であるかのような顔をした連中によって、拉致被害者を材料に北朝鮮に揺さぶりをかけて国民の不満をそらし、政権支持率の回復を図るという見苦しい構図が出来上がってしまうこととなった。 まったくゲンキンなものなのである。
実情は、粘着なネット右翼がそれぞれ何役もこなし、似たような宣伝書きにはげんでネット界を制圧したよう見せかけただけの話。 (例。ヤフーアンケートでは、国民の六割が田守神を支持) ヤフー掲示板や知恵袋のような「交流の場」がバカウヨ思考の連中に管理されるのは事実だが、ネット上でいくら偽りの世論をつくりあげようと本物の世論にまで影響およぼすのは無理だ。 普通に心のある日本人なら、彼らのポリティカルな極端ぶり(異常人格の発現したような政治姿勢)になど賛同できるものではない。 実際、「多数派」のネット右翼が2ちゃんねるのような日本語掲示板でどんなにわめこうと、大日本帝国の歴史上の評価はまったく変わっていない。 ネット右翼と相通じる歴史観をもった現内閣でさえ、国際社会を前に、「日本善玉論」を堂々と述べるような真似はできないのだ。 (注釈 : この文章は自民党政権時代に書かれた) 彼らがほんとうに多数派になりたいなら、そのどこまでも幼稚きわまる言い分を世界に訴え、国際世論をうごかさなければならないだろう。 アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィリピン、韓国、シンガポール、カナダ、オランダ、中国、ロシア……。 これらの国の人々までが「旧日本軍は正しかった。悪いのはすべて、日本以外の国だ」と大真面目で言い張るバカウヨ史観を受け入れたとき、はじめて「ネット右翼は多数派」になったと言える。 数ばかり揃ってもおなじことしか言えないネット右翼が団体で海外に繰りだしたところで、彼ら自身の悪名たかめるだけとは思うが。 ネットで右翼がのさばったわけ http://www.geocities.jp/ondorion/now/1.html
分際をわきまえろ、阿呆! おまえのような否認カルトに付き合えるほど物好きじゃないんだ。 「南京大虐殺はまぼろし」なんて、日本でも頭のおかしな奴しか真に受けないような、国際通念に完全にそむく説で他人様を得心させたかったら、「あった証拠」を云々するより「なかった証拠」のほうを自分でまず探しておくのが礼儀だろ! それをあげつらって、世界中の人たちに「南京大虐殺などなかったから、日本が中国を侵略した罪は許される」という珍説を受け入れてもらえ。 こんな狭い国の中で日本人ばかり群れあい、「なかった、なかった」「無実だ、無実だ」とわめいたって、しょうがないからな。 変わり者同士の自己満足になるだけで、いつまでたっても対日史観に変化なしだし。 国内の掲示板やブログでしつこく嘘を言い立てれば世界の歴史が変わると思い込んでる。 まったく、いかれた奴らだ!
これほどひどい嘘を平気でつけるペテン師もそうはいない! (おまえは水島か?) 海外でそんなデタラメを口にしたら、「ユダヤ人虐殺はなかった」と言いはる輩と同類の、頭にきたファシスト野郎と思われるのがオチだ。 当たり前だが、アメリカや西欧諸国、中国、ロシアなど第二次大戦の戦勝国民は、日本の戦争責任を論じる場合には、小林よしのりのような旧日本を正当化する者の敵になる。 よしのりらの主張が、第二次大戦は正義とファシズムとの戦いだったとする国際通念と相容れないからだ。 その事の是非はともかくとして。 南京事件が日本人の最悪の側面があらわれた巨大な逸脱行動という点では、海外の人々の認識は一致している。 中国共産党に批判的な人でさえ、日本軍国主義を擁護する者の味方になるわけではない。 それは、スターリンの巨悪がいくら暴かれたとしても、それでヒトラーの評判が良くなるはずもないのとまさに同じことだ。 たとえ中国側の提示する犠牲者数が誇大だからといって、日本でのさばるような否定説が受け入れられる余地などはないのだ。 (現に、アイリス・チャンの間違いをあげつらい南京事件を否定しようとした日本の右翼系サイトは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアのヤフーでは、「歴史修正主義(revisionist)」として分類された) 南京事件を言い立てるのは中国人ばかりとか『レイプオブ南京』を読んだのはアジア系市民だけとの主張にいたっては、まるでナンセンスであるのみならず、「ドイツが孤立するのはユダヤ人が周囲の国をそそのかすから」と思い込んだナチと同様の危険な精神状態の発現というしかないだろう。
もう、極めつけのバカウヨらしさ! 否認派の活動員があちこちのブログや掲示板に書き込んでまわる常套句であります。 でも調べてみると……彼らはすでに気の遠くなるほど長いこと、おなじ文句を言い続けてきたのがわかってしまうのです。 どうやら、否認派の切り札であるその研究は永遠に最終段階に入ったままのようで。 これでは、南京事件への世界的通念に影響をおよぼすのは無理でしょう。 「国際連盟は2万人虐殺すら認めなかった」というトリック (南京事件−日中戦争 小さな資料集)) http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/jissou1.html
最近、ネットで流布する「否認派」による新手の与太話。 敵の手に落ちた自国の首都で残虐行為がおこなわれるのを国民党の軍隊が傍観していたよう印象付けるというわけだ。
「中国人はずっと、日本人は南京大虐殺で中国人を大量に殺害したと言っている。」(元ネタより) 本物のアメリカ人なら、こんな言い方はしない。 残念ながら、欧米人が旧日本の戦争責任を論じる場合、「あの暴虐な軍隊なら、どんな真似だってやるだろう」との前提で話を進めるのが普通だ。 彼らには、「真珠湾のだまし討ち」や「バターン死の行進」など連合軍将士になされた非道ぶりがまず頭にあるわけで、中国戦線での日本軍についても到底、「公正で規律ある軍隊」などという親切な見方はしてくれない。 まして「南京の暴虐」はすでに、まともな人は異をはさまない世界歴史の一部となっており、日本政府も公式に認めるところだ。 (バカウヨは悔しいだろうが) 「中国人だけが言ってる」ように言うこと自体、尻尾まるだしのバカウヨらしさである。 さて。 「南京大虐殺のとき、中国軍は何をしていた? 自国民を救わなかったのか?」 まったくもって、新味も、鋭さも、戦略上の理解も、まるで感じられない愚問のきわみというものだ。 バカウヨの頭では急所をうまく突いた気なのだろうが、実際はこうしたことを大真面目で聞くのとおなじほどの愚昧ぶりをさらしたにすぎない。
そして、
もしも、「中国軍が南京を奪われたとき何もできなかった」事実を強調することが日本軍の蛮虐の度を薄める効果をもたらすと本気で考えるとしたら、否認カルトとはいかに頭のおかしな集団であるかの証明にはなるだろう。
ネット右翼の溜まり場と化したYahoo!知恵袋での、南京事件否認派による以下の投稿が気になったので、調べてみた。
それでわかったこと。 この投稿者が言う「Debit・M・Kennedy」とは、「David・M・Kennedy」のことである。 (自分らの主張の裏付けに引用した人の名前すらまともに覚えられないのだろうか?) David・M・Kennedy氏が実在人物で、「スタンフォード大学歴史学部長教授 ピューリッツア賞受賞歴もある歴史学者」というご大層な経歴の持ち主であることも間違いはない。 そして彼は、南京大虐殺についての見解を述べた一文を日本の極右系雑誌『正論』に寄稿しており、以下のサイトで読むことができる。
ただし。 これはもちろん、南京大虐殺の否定説などではあり得ない。 (「南京虐殺はホロコーストではない」という内容を誤解させるような、まぎらわしい題も『正論』編集部が独自につけたものだろう) Kennedy氏はこの寄稿で、『レイプオブ南京』が多くの歴史家によって退けられたバーガミニの主張を根拠にしていると指摘したり、その著者の度を越した日本非難に懐疑を呈するなど、ひたすらアイリス・チャンによる執筆意図と記述の信憑性についての批判をおこなっているだけである。 Kennedy氏は語る。 「(アイリス・)チャンの怒りはいかなる目的に向けられているのだろうか? つまるところ、日本を国際世論という審判の場に引き立てて、戦争犯罪を認めさせることなのだ」 「現代日本に対する彼女の諸要求(日本政府は、少なくとも犠牲者に対して正式な謝罪を表明し、日本軍の狂奔の最中に生活を破壊された人々に補償金を支払い、そして最も重要なこととして、次の世代の日本人に虐殺に関する真実を教えることが必要である)は、正当ではないというよりは、むしろ少なくとも部分的にはすでに満たされているという点で“言い過ぎ”なのである。」 彼は、バカウヨどもがあれほど呪詛の的にする村山談話まで引き合いに出して、戦後の日本が公式に侵略の罪を認め、反省することの例証となし、「日本は虐殺の事実を否定している」との非難から現代日本を擁護しているのだ。
無論のこと。 だが。 当たり前のことながら、David・M・Kennedy氏は、第一級の学識をもったアメリカ人にふさわしく、日本の戦争責任を否定したり、南京大虐殺はなかったと言い張る者たちの味方となっているわけではないのである。 実際、彼は、『レイプオブ南京』の評判をおとしめる以外では、日本の国家主義者に益することは何も言っていない。 それどころか、Kennedy氏の寄稿は諸刃の剣となり、『レイプオブ南京』ばかりか、日本の南京事件否定論者のほうまでも斬って捨てている。 南京で本当に暴虐が行われたこと、海外では誰も否定説など認めていないことなどは、彼の書いたものを読めば嫌でもわかるようになっているからだ。 (これこそ、自分の文章が極右系の雑誌に掲載されるのを想定したKennedy氏の狙った効果だったかもしれない) だからこそ、Kennedy氏の寄稿を掲載した雑誌『正論』の編集部が訳文や構成にどうレトリックを尽くしたところで、南京で日本軍が暴虐をおこなったこと、当時の日本が中国に野心を抱いていたこと、そうした根源的な大事実までを「補正」することはできなかったのだ。 ちなみに。 知恵袋でバカウヨが嘘ずうずうしく述べたような、「便衣兵の処刑も国際法上正当だった」とか、「国民党軍兵士・中国人・一部の日本兵による殺人事件にすぎない」とか、案の定、Kennedy氏の寄稿文のどこにもそんなことを主張している箇所はない。 そしてもちろん、「明確に南京大虐殺はなかったと断言」するどころか、その逆のことを明言しているのである。 結論 やっぱり。「海外で南京大虐殺はなかったと主張する学者は実在」しませんでした。 (なんだ、ツマラナイ)
南京大虐殺否定派が「あった、なかった」の議論でいよいよ負けそうになると持ち出すのが、これ。 否定派の言い分はどれもひどいものばかりとはいえ、ここまで恥を投げ捨ててしまうともはや犯罪の域でしょう。 自己の血につらなる集団の罪をまったく関係ない集団に押し付けて、責任逃れを決め込む。 「八紘一宇」の理念も糞もあったものではない。 もう、どうしようもありません。 あいにくだけど。 すでに「日本人部隊」からの陣中日誌や記録、証言だけからも、日本兵の手で大々的な殺戮や暴行がおこなわれたことは明らかなのです。 一方、「朝鮮人部隊」は……そんなもの、南京にはいなかった! というか。 この当時、「朝鮮人部隊」そのものが存在してません。 占領下の南京で暴虐が行われたのは、1937年12月から1938年3月にかけての期間。そして、1938年春に特別志願兵制度ができるまで、朝鮮人の日本軍への入隊は許されなかったからです。
誤解する人が多いのでまず言っておくが、東京裁判の法廷に判事がパルしかいなかったわけではない。 (実は自分も子供の頃、パルが裁判長格の立場で日本を弁護する判決を言い渡したものとばかり思い込んでた) 裁判長はオーストラリアのウェッブであり、彼のもとに十一カ国からなる判事団が組織されたわけで、パルはそのうちの一名にすぎない。 しかも、事後法では裁けないというパルの見解に、同調する者は少なかった。 東京裁判は(ニュールンベルグ裁判も)、日本も1929年に調印したパリ不戦条約を法的な根拠としており、日本は1931年の満州事変当時から国際的な非難を浴びていたのだ。 まったくの事後による裁きと言い切ってしまえるかは疑問だ。 さらに言えば、東京裁判で日本が侵略国にされたわけではない。 大日本帝国が侵犯国家なのは開戦当初から世界の目にあきらかだった。 東京裁判で審議されたのはその侵略の責任を誰が負うべきかということである。 パル判決にすがって「日本無罪」と呪文を唱えるバカウヨどもは、この根本的な因果すらもわかっていないようだ。 (「村山談話のせいで、日本は侵略国にされた」と言うような頭ではわかるはずもないか) さて。 パル判事が「日本の無罪を主張」したというのはバカウヨ教の神話にすぎない。 彼は、法律家の立場から「勝者による事後の裁き」に疑問を呈したのであり、そのかぎりにおいて被告たちを裁くわけにいかず全員を無罪にすべきと言ったのだ。 (そもそも彼は判事なのだから、被告を弁護する道理がない) ネット右翼には、この「パル判決」の骨子を読み取れない者ばかりで困る。 パル自身が反西欧国家としての日本に共感を抱いたのは否定できないようだが、そんな個人的感情から裁判を日本に有利に進めるような人物だとしたら、彼の名前は今日記憶されるほどには印象付けられなかったに違いない。 パルはまた、この時代のインド人一般の感情を弁じ立てたわけでもない。 彼の意見書の内容は、英米と同調しようとする新生インド政府の姿勢に沿ったものにはなっておらず、ネールも困惑を示したほどだ。 インドが東京裁判に自国代表を参加させるよう求めたのが、「対日戦の勝利に貢献し、日本軍により被害を受けた」との理由に基づくことはインド共和国の名誉のためハッキリさせておかねばならない。 もし日本をインド独立の恩人などと言おうものなら、英軍と共に奮闘し、インド国境に迫った日本軍を退けるのに功をなした多勢のインド兵への冒涜と受け取られただろう。 大戦中はインド国内でも、英国に協力する、日本に協力する、どちらにも協力を拒む、と意見が分かれていた事実を踏まえても、大英帝国からの独立を勝ち取らせた主動力はほかならぬ、ヒンドゥー語やベンガル語やタミール語をしゃべる幾億もの民衆だった。 とにかく、パル判事の東京裁判での態度とインド国民の対日観は、一枚岩にして論じていい単純なものではないのである。 無神経にも「インドは日本のおかげで独立できたのに感謝し、日本を弁護した」などと抜かす輩がいたとすれば、よほどの馬鹿か嘘吐きだけだろうし、実際にそうした様相を呈している。 なんにせよ、法の公正を貫いた偉人をネオファシストの日本無罪論に利用するほど見苦しい行為はあるまい。
パルではない、A級戦犯らの弁護を受け持ったブレークニーの言葉である。 「今度の戦争について言えば、真珠湾の前夜に国務省が日本政府に宛てたような覚え書きを受け取れば、モナコやルクセンブルグでも、米国に対して武器を取り立ち上がっただろう」と言ったらしい。 それがパルに引用されたことで、パルの発言としてまかり通っているのだ。 しかし、この言葉が実際の状況に当てはまるかとなると、首をかしげざるを得ない。 まったく説得性がないからだ。 なにしろモナコもルクセンブルグも、日本と異なり、中国や太平洋水域への武力進出などしなかった。 「ハルノートのようなものを突き付けられる」動機となることは何もしていないのだ。 それを国際社会の脅威だった大日本帝国と同列におかれるとは、モナコやルクセンブルグのような小国にとって、不本意のきわみに違いない。 (むしろ、モナコやルクセンブルグが本物の小国ゆえ文句も出ないと思い、日本に同情をさそわせるダシに使ったのかも) もともと弁護士の役目は被告の刑を酌量させるため思いつくかぎりの事情を述べ立てることにあるわけで、ブレークニーの発言もそうした意図からと受け取るべきだろう。 ブチ切れて、近隣の家屋に片っ端から押し入り狼藉のかぎりを尽くした乱暴者を、「本人が悪いんじゃない、周囲が苛めたからだ」と庇うようなものである。 そんな言い分で通るかどうかは問題外なのだ。 (実際、通らなかった) 東京裁判を批判する者がアメリカ人弁護士のこうした言葉を引用する行為は、東京裁判にも最低限度の正当性があったことを逆に証明している。 なんにせよ、モナコやルクセンブルグのような日本が1915年に中国に突き付けた「対華21ヶ条の要求」と比べてみれば、ハルノートなど顔色無しだが。 追記
ハルノートは日本の武力進出への対応措置だったが、日本による「21ヶ条の要求」のほうは、中国がどこかを侵略していて、それをやめさせようと突き付けたものではなかった。西洋の帝国主義国ドイツが中国から奪い取った権益をそっくり、東洋の帝国主義国である日本に譲り渡すよう迫ったのである。 これが「白人からの解放」と「アジア独立」の正体だった。
なんで〜? ナチズムを粉砕し、強制収容所を解放したのは米英ソの軍隊でしょ。 日本って、戦時中はヒトラーの同盟者で、むしろユダヤ人迫害に加担するほうだったんじゃなかったっけ? あー、杉原千畝のこと言ってるのか。 だから? それ、ぜんぜん関係ないじゃん。 あれって、在リトアニア公使の杉原さんが職権を超え、独自の判断により身を挺してユダヤ難民にビザを発給したんだよ。 おまえらが救ったわけじゃないもんね。 戦後、イスラエル政府は杉原千畝を「諸国の義人」として表彰したけど、「諸国の義人」の中にはあのオスカー・シンドラーも含まれてる。 だからって、ドイツ人全体が「ユダヤ人を救った」なんて感謝されてるわけじゃないでしょ? わからない? イスラエルはあくまで、「個人」のなした功績の範囲で、シンドラーや杉原を讃えてるの。 国家としての日本は、ユダヤを救うどころか、公然たる第三帝国の同盟国、つまり対独協力者だったわけ。 それで、バカウヨさんがた。 まさか、自分らまでイスラエルから感謝されてるとか思ってたりしないでしょ? 他人のやったことで自分がユダヤ人に恩を売った気になるなんて、あんまり図々しいもん。 だいたい、バカウヨどものやることなすこと、杉原公使の偉大な行動とは似ても似ついてないじゃん。 在日コリアンを狙い撃ちにしたいやがらせの嵐、ネットや街宣で罵ったり、国から出て行けとわめいたりで、まるっきりナチス流の迫害活動と見分けがつくもんじゃないでしょ。 先だっては、大の野郎どもで徒党を組み、フィリピン系中学女子の通う学校にまで押しかけて、脅しつけたり(可哀相に!)。 まさしく、ユダヤ人狩りそのものの所業。 本当のこと言ってやろうか。 間違っても、自分たちが杉原千畝とおなじ義人の仲間だとは思ってもみるな。 ユダヤ人を救ったのは善意の人々であって、おまえらバカウヨどもじゃない。 おまえらは、在日コリアンや国内のマイノリティを苛めるだけ、ナチの真似事して喜んでる玉無しどもだろが。 まったく、恥ずかしい奴らだ。
いったい、何が言いたいのだろう? まさか、東条英機(と日本の軍国主義者)を、ヒトラーの魔手からユダヤ人を救った英雄に仕立てようという腹とか。 まったく話にならない。 あのムッソリーニも、ユダヤ人には温情的な措置をとっていた。 だからといって、イスラエル政府がかの人物を「諸国の義人」に加えるような真似などしないのはあきらかだ。 なんといってもムッソリーニこそは ナチズムの台頭に最大の協力をなした国の頭領なのだから。 そうした認識は、大日本帝国の指導者たちに対しても同断である。 ユダヤ人にとっても、ユダヤ人でない人にとっても、東条英機はヒトラーのアジアでの同盟者だった軍事国家の主席としての意味しかもたないのだ。 (その名はすっかり忘れられたが) ユダヤ人が今の日本人と仲良くするため、好ましい切り口として杉原千畝の話題をもちだすこともあるだろう。 そんな場合なら、日本人はナチのようにユダヤ人を迫害しなかったと言われれば、相槌を打ちもするだろう。 だが。 そのことは、大日本帝国への評価−−中国侵略を非難されて国連から脱退、国際社会に背を向けたあげく、パリ不戦条約に反して勝ち目のない戦争を挑み、亡国をみずから招いた暴走国家という固定された史観−−が逆転したのを意味しない。 過去に間違った指導者にしたがい道をあやまった国民という根底での大事実は変えようがないからだ。 今後ともイスラエル政府が、枢軸同盟の主役だったナチドイツ、ファシストイタリー、そして大日本帝国という三大侵略国家を、最大の受難の時におけるユダヤの友と考えることは絶対にありえない。 だいたいユダヤ人が、日本のネオナチみたいな奴らの言い分と同調するはずないのに。 そんな当たり前の道理もわからないのがバカウヨなんだよな。 新ゴーマニズム宣言 第117章 「ユダヤ人救出に完全無欠の善意はいらない」のウソとホント http://nagoya.cool.ne.jp/whitecray/gosen117index.html
だから? そんな特例的な「美談」をもちだして、あの時代の巨醜が覆い隠せると思ってる? 満州にソ連軍がなだれ込んだとき、開拓団の邦人を置き去りにしてさっさと逃げてしまったのはどこの国の軍隊だっけ? 「一億玉砕」のスローガンのもと八千万の自国民を道連れに、民族的規模で自決を遂げようとしたのはどこの軍隊だった? そいつらが意地を張らず、民のことを思い、さっさと無条件降伏してれば、サイパンもマニラも沖縄も、原爆やソ連の参戦も、もちろんパラオの玉砕もおこらずに済んだはずじゃないの? 普通の神経があったら、そう考えるのが道理でしょ? 路地裏での親切を自慢して大通りでやった蛮行には知らんぷりを決め込む、日本のバカウヨ流の論法(というか屁理屈)の虚しさったらないね。
おまえは阿呆か。 日本の軍政下にあったインドネシアで組織されたPETA(祖国防衛義勇軍)の制服と日本の軍服がそっくりだったので、混同する奴がいるだけだ。 こちらのサイトに詳しい。 http://www.geocities.jp/indo_ka/buku_pelajaran/bendera_bangsa.html
そんなに言論の自由や逮捕者の釈放に興味がおありならば、ご所望のような、政治的にまったく偏向がなく、いかなる思想の弾圧に対しても中立的に抗議する究極の人権団体を御自分で立ち上げたらいかがでしょうか? 誰も邪魔しませんから。
は? そんな数字のコピペをして、何が言いたいんだろ。 なにより憂慮すべきは、統計的な根拠なんかじゃない。 わが国が、あまい倫理規制のもとで量産されたアニメやゲームを通して、「女性の敵」「変態の国」として海外の、それも女性層に強く印象付けられてしまうという差し迫った現状だ。 統計の数字は、日本の男が世界の中でもとびきり女性に優しいのを意味するものではなく、どんな国にも僅少ながら性犯罪をおこす者がいる事実を示しているに過ぎない。 そうした一部の性的変質者、しかもレイプをゲームに仕立てて金を儲けようという、とんでもない輩のため日本全体が「女性の敵」「変態の国」として見られることこそ由々しいものだ。 女性陵辱をゲームに仕立てて金を儲ける輩が日本で野放し。 祖国を愛してやまぬネット右翼がまさか、これを放っておいてかまわないと言うはずない、と思いきや。 奇妙なことに、なぜかバカウヨ系の人にかぎって、「規制には大反対」というコメントを連投してたのが、実に不思議だし印象的(笑)。 (日本人じゃないのかな? まさか、あんなゲームで儲けてる張本人ってことないよね? あんまり恥ずかしい行為で名乗り出てこられるわけないし) どれだけ「南京レイプは捏造」「慰安婦は契約制」と言い張っても、足元がこんなでは言い分として通るはずもない。 やっぱりバカウヨには、倫理も道理もあったもんじゃない。
どこをどうやったらそんな答えが出てくるのか、まるでわからん。 いったい米国共和党の人たちが、「大東亜戦争は軍国日本の防衛戦争だった、悪かったのはアメリカだった」とか唱和して、大日本帝国がアジア解放に果たした歴史的偉業を称える決議案を採択してくれるとでも言うのだろうか? アメリカ合衆国の共和党とは、アメリカ的価値観を尊重するアメリカ人、キリスト教を信じ、全体主義を嫌悪するアメリカ人、そしてアメリカの歴史を誇りとするアメリカ人、わけても欧州とアジアのファシズムを打ち負かした第二次大戦時を栄光の日々として銘記する人々によって支持される政党である。 そもそもから、靖国主義にかぶれた日本のバカウヨどもが入り込む余地などまったくないところなのだ。 アメリカの左翼の中ならば、「太平洋戦争は日米五分五分の帝国主義闘争」という公平な見解を受け容れ、アメリカの立場を自省してくれる人もいるかもしれないが、その場合でさえ「日本は白人からアジアを解放するためアメリカと戦った」などという珍説のつけ入る隙などどこにもない。 アメリカ人がおしなべて親日的なのは、現代の平和国家・民主国家としての日本国を判断の基準にしているからであり、その場合、日の丸を振りまわして気勢をあげる極右集団のことは眼中にない。 ようするに、おたがいにデモクラシー国家同士としての価値を認め合った場合においてのみ、日本とアメリカは友達になれる。 自分の国のデモクラシーさえ価値が認められずにぶっ潰そうとする日本のバカウヨどもでは、いかなるアメリカ人とも友達になれるものではないのだ。
マッカーサーが「日本の戦争は防衛戦争だった」と議会で証言……疑いもなくこれは、田中正明、渡部昇一、小堀桂一郎といった歴史修正主義者がいいふらす嘘の中でもっとも愚劣なものだろう。 あの長大な議会(での公聴会)における発言の中で、「日本の戦争に侵略の意図はなく、アメリカの攻撃からの自存自衛が目的だった」と明言した箇所があったら教えてもらいたい。 多くのネット右翼が「まさに、そういう意味だ」と引用してくる例の部分だが。これは要するに、共産中国への対応策を説明するとき、かつての対日戦略を例に引いたもの。 中国から太平洋にまで侵略の手を伸ばしてきた日本を、諸国と連携する経済封鎖で孤立させ、窮乏させた例をあげ、彼の構想する対中戦略を議会で納得してもらうためなのだ。 「中国を国際的な包囲網で締め上げれば、経済的に息詰まって、政権が倒れるか、昔の日本のように自滅的な外征に出てくる」と言おうとしたのである。 その長い説明中の「安全保障の必要に迫られた戦争(war was largely dictated by security.)」という一箇所のみがバカウヨどもの「日本無罪」論の拠り所となっている。 実はこれ自体、訳した人物(小堀桂一郎とおもわれる)により意図的にねじ曲げられた解釈であり、「security」という語に「自衛」「防衛」「安全保障」といった意味をあたえることで軍国日本の立場を正当化させようとしたものだ。 実際には、原文を読めばわかるとおり、「保安上の必要から」または「治安維持の必要から」と訳すほうがずっとしっくりくる。 マッカーサーは語っている。 「日本では四つの島にほぼ八千万もの膨大な人口がひしめいていたのをご理解ください。……(中略)……彼らは工場を建て、労働力もありましたが、原材料を持ちませんでした。実際、日本には蚕のほか地産のものは何もありません。彼らに、綿はなく、羊毛はなく、石油製品はなく、錫はなく、ゴムはなく、さらに多くのものが足りませんでした。そして、そのすべてがアジアの水域にあったのです。 彼らは、それらの補給が断たれた場合、日本で1000万から1200万人が職にあぶれることを危惧しました。したがって、戦争に突入した目的は、おもに治安を保つ必要からだったのです。」 読みながら思い当たったが、これは、ファッショ化した「持たざる国」がエネルギーの捌け口を外に求め、侵略戦争をおこす動機の説明となんら変わるところがない。 ナチ第三帝国やファシスト・イタリーの台所事情を語る場合にもそのまま当てはめられるものだ。 しかし、そんな例えを悪意のこもった口調でするわけにいくだろうか。 大戦中は「ジャップ」でも、この頃の日本は敵国どころか、すでにアジアでの反共闘争の前進基地として協調すべき相手だった。 だから「日本の労働力は、数も質も、どこよりも優秀」とか、友邦として非常に神経を使った言い方により日本をことさら敵対的な言葉で傷つけないよう配慮されているが、軍国日本の侵略を弁護する意図からでは断じてなかったのだ。 「マッカーサーが日本の正しさを認めた」などと、おめでたい解釈があてはまる状況とはぜんぜん違う。 ところが外の空気が読めないネット右翼ときたら、その箇所ばかり引用しまくって、ぬか悦び。 マッカーサーは顕示欲が強く、大統領選への立候補さえ狙っていた男。それが議会演説で、多数の米兵の命を代償に打ち負かしたファシズム国家が「自存自衛の必要」からアメリカと戦ったなどと、世論を憤激させることを言うはずがないではないか。 もしマッカーサーが本当にそんなことを公言すれば、全米を揺るがすほどの大騒ぎとなっていたのは必至であろう。そうならなかったのは、議場にいた人々は誰も、マッカーサーの言葉を、小堀桂一郎が訳したような意味に受け取らなかったことを直截に物語るものだ。 この事実一つもってしても、日本の歴史修正主義者のこじつけ論は破綻しているのである。 なにより強調しておかねばならないのは、マッカーサーのこれらの言葉自体、彼の対中戦略をめぐる質疑こそ本来の目的である公聴会全体の瑣末な部分しか占めていないということだ。 (発言の全容は、リンク先のサイトを参照せよ。どれほど長いかわかる) ところがバカウヨどもの言い草を聞くと、まるで、マッカーサーが大東亜戦争での日本側の正当性を訴えるために議会で演説したかのようではないか。 おそるべき主客転倒ぶり! たとえれば、『素晴らしきヒコーキ野郎』というハリウッド映画に石原裕次郎が脇役で登場しただけなのに、「石原裕次郎、ハリウッド映画に主演!」と喧伝するのとおなじほどの馬鹿馬鹿しさ(そして図々しさ)であろう。
論より証拠。マッカーサーの国の人に聞けばいい。 「マッカーサーは日本は自衛のために戦った、と言ったのか?」 (誰かの妄想) http://ameblo.jp/scopedog/entry-10023353939.html
ハル・ノートは、米国務長官の立場からなされた提案にすぎず、思い込まれているほど強硬な申し出ではなかった。
「ハル・ノート」の原文 それが、ワシントンの日本大使館から電文で東京に送られた後、何者かの手によって改竄され、欠落や追記、意図的な誤訳などで原文とは違うかたちになってしまったのだ。 (「即時撤兵」の要求も、原文にはなく日本側が追加したものだという) そもそもハル・ノートを、降って湧いた災難のように言うのは間違いだ。 日米間のこじれは、1933年に満州での自作自演を非難されながら国際連盟を脱退して以来、世界に背を向けたわが国の強硬な対中政策に起因する。 石油の禁輸もふくめた米英蘭による経済封鎖も、欧州での動乱に乗じてインドシナにまで手を伸ばしてきた軍国日本への抑止措置だった。 しかも、開戦の閣議決定は秋のうちになされ、ハル・ノートが手交される前日には空母機動部隊がハワイに向けて進発していたのである。 「ハル・ノートが日本を開戦に追い込んだ」という通説はまったく成り立たない。
そんなことはない。 開戦の通告が予定通り、真珠湾が奇襲される直前に行われても、米国民はやはり憤激しただろう。 当時も今も、アメリカ人で、日本の通達が遅れたこと、攻撃直前にそうする手筈だったことなどを問題にする者はあまりいない。 日本が、和平交渉で問題を解決する態度を見せながら、それと平行して不意討ちの準備を進め、空母機動部隊を秘密裏に遠征させたこと。 そうした歴然たる事実こそ由々しいものなのだから。
映画『トラ・トラ・トラ!』での言い分は、通用しない しかも、まがりなりにも「攻撃前の挨拶」をする気でいたのはアメリカに対してだけである。 英領マレー半島への上陸作戦は真珠湾攻撃より二時間ほど早くおこなわれたが、日本はイギリスに対しては開戦直前の告知すらしない策だったのだ。 今日、一部の日本人がぼやくような「ワシントンでの大使館員の不手際により宣戦布告が遅れたせいで日本は汚名を着せられた」といった八つ当たりなど通るものではない。
ついでに
通州事件後、冀東政府は日本に正式に謝罪・賠償したのに、 やたら「通州事件をなぜ隠すのか」と質問する人がいるのはなぜですか? (Yahoo! 知恵袋) http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314679138
これはそのまま、「中国人による残虐行為を狂ったように言い立てるバカウヨどもは、南京大虐殺での日本軍の罪を相殺させたいだけ」と裏返しにすべきだが。 結局、こういうことなのだろう。 南京大虐殺の「肯定派」にとって、いまさら通州事件や済南事件のことを言われようと、別にどうということはない。それは南京事件が事実なのと同じように、他所での事実を指摘されることだし、そもそも「肯定派」が済南事件や通州事件を隠したり否定するわけではない。 肯定派(バカウヨのいう「反日左翼」)には事実が大切なのであり、日中戦争での責任論議を「日本対中国で鬼畜ぶりを比べる品評会」と捉える人など誰もいない。 「否定派」にとってそうはいかないのだ。 南京大虐殺否定派には、事実なんてどうだっていい。古い日本の名誉こそ何よりも尊ぶべきものである。 (でなければ、『ゴー宣』のようなものにかぶれたりできるわけがない) しかし現実の世界で南京事件をめぐる彼らのそうした 溜まりこんだ鬱憤は相当な量に違いない。 それで、南京大虐殺の肯定派に向かって中国人の残虐行為だけを挙げつらねると、なんだか一矢報いてやった気分になるらしい。 バカウヨどもは、彼らにしかわからぬ道理をもって、「南京」の仇を「通州」や「済南」で晴らしているつもりなのだ。
ガンジーが「日本の勝利に感動した」のは、日露戦争直後、日本帝国主義の実態をよく知らなかった頃の話である。 のちに中国に攻め込んだ日本軍の暴虐ぶりを聞くと、そのやり方に強い非難を浴びせているし、いよいよ二次大戦が始まり、日本が英国を追い払うためインドに攻勢をかけたときには、 「自分たちの国を盗み取る者を支援する義務は全くない」とまで明言。 彼はインドの大衆に、「解放してやる」という言葉に乗せられないよう、日本軍に協力しないよう呼びかけている。 何もかもお見通しだったのである。 「優れた資質の日本民族」の一人
んなわけないことは、聞いた途端にわかりそうなもの。
むろん、アインシュタインはそんな賛美などしていない。 実際はどうなのか、Googleで検索するだけですぐに化けの皮がはがれてしまう与太話だ。 http://bit.ly/95PiYX 元ネタは、戦前に田中智学という国粋主義者によって、実在する著名な法学者「シュタイン博士」の言葉として紹介されたもの。 (シュタインの著作のどこにも該当する記述は見られず、田中が勝手に創作した言葉だというのはあきらか) やがて戦後、この「シュタイン」に「アイン」をかぶせ「アインシュタインの言葉」として改変されたものが一部日本人の間に流布していったという次第――まったくのお笑い種である。
米軍から兵隊用の慰安婦を日本政府に対して要求した事実はありません。 日本側のほうで、内務省警保局長の通達により、進駐軍のための慰安施設を全国に急設し、娼婦をかき集めたというのが真相。 「日本の一般女子を米兵の強姦から守る」というスゴイ名目で。 降伏直後の日本では、連合軍将兵をそのような目で見ていたわけです。 皇軍みずからの占領地での振る舞いを尺度に、戦勝者による乱行を怖れたのかもしれません。
これは、日本のネオナチ嫌韓厨が在日コリアンの人達の評判を貶めようと言いふらす中でも、いちばん有名な(そして悪質な)デマかもしれない。 普通に考えれば、日本という国がそこまで大盤振る舞いで外国人居留者を養えるほど甘くないことはわかりそうなものだが。 実際の話。 この社会で在日コリアンが職を得て、生きていくには、多くの点でハンディを負わされるという。就職自体が日本人より難しく、待遇や賃金などでの不都合も多い。 それでも、日本国家のお世話になるわけにいかないと頑張っている人々が大多数なのである。 「五人に一人が生活保護」とは、まったく馬鹿にした流言だ。 さて。 実際には、在日コリアンの年金受給者は、二十人に一人程度というのが正しい数字のようである。
それでも、日本人の受給者より割合が多いのは確かだろう。 (日本人の生活保護受給は百万世帯以上。日本国籍をもたない被保護世帯は、三万二千) しかし、保護を受ける人の多くは、身寄りのないお年寄りなのだ。 なぜなら、これらの人々が若かった頃、在日コリアンには年金制度というものがなかったのだから! やっと彼らが老齢年金に入れるようになったのは、1982年から。しかもその当時、36歳以上の人たちは60歳までに必要な掛け金の年数を満たせないために年金加入から除外されたという事情がある。 そのため現在、大勢の在日コリアン高齢者が無年金のまま、寂しく老後を送らねばならない状態だ。 彼らは、鼻っ柱は強いかもしれないが、日本人と変わることなく日本社会に尽くした人々で、厄介者などでは断じてない。 われわれには彼らの老後を養う親切があってもいいだろう。 実際、全国で何百もの市町村が自活の無理な在日の人達に「高齢福祉金」や「障害福祉金」を支給しているのだが、嫌韓厨どもはこれでさえ「在日特典」とか文句をつけ、お年寄りたちが日本人より優遇されてるように言い立てる。 嫌韓厨というのはまったく、いやらしい奴らだ。
↓
はい、ネタばらし。 歴代アムステルダム市長の中に、「サンティン」さんは存在しません。
http://www.parlement.com/9291000/modulesf/gkhl1swv
オランダ人 じゃなくて、バカウヨさんの脳内演説でした。
オランダの歴代内務大臣の中にも、やはり存在しません。 http://www.rulers.org/nethgovt.html 溝口平二郎、浅井啓之という人たちの創作のようです。 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061101/1162327598 いや、実際の話。 これほど無茶苦茶で日本の正当化しか考えない内容の演説文なんて、バカウヨの頭からしか出るもんじゃございません。 まこと、サンティン氏なる人物の発言は噴飯のきわみ。 自国の植民地主義を批判できる開明的なオランダ人が、日本軍が中国や東南アジアを強奪しようと攻め込んだ史実を絶賛とは! 嘘を吐くならもっと神経を使ってもらいたいものです。 こんな演説をオランダの政治家がしたことにするなんて、オランダ国への侮辱になりますよ、あなた。 仮にもオランダは、デモクラシー陣営の一員として日本の侵略主義と戦った国ですからね。 オランダばかりじゃありません。 西欧から搾取されたあげくに日本からも略奪をこうむりながら、頑張って自立を成し遂げたアジア諸国の人々にとっては冒涜以外の何物でもないでしょう。 アジアが独立できたのは日本兵が血を流したおかげとしか考えていない! バカウヨさんは今でも、アジア人の気持ちなどまったく気遣わないという本音だけはよくわかる嘘でした。
ちなみに、その四本とは以下の作品だという。
これはひどい。 ハリウッドの対日戦映画を四本しか見たことがないのだろうか? あまりにも酷いのは日本で公開されないだけかもしれないが、自分が観たうちでは、鬼畜のように描いたもののほうがむしろ少ないくらいなのだが。 ちなみに、前掲の四本のうち『ビーチレッド戦記』は、反戦映画めかしているが、内実は戦闘場面を見せ場にしたスペクタクル映画に等しいものだ。 『戦場にかける橋』も、早川雪舟が貫禄を見せただけで、それ以外の日本軍の描き方は成ってるとは言いがたい。 「昔の軍隊は、もっとちゃんとしていたべ」 さて。 実際、ハリウッドが日本人もアメリカ人と変わらぬ人間だと理解するのは早かった。戦時中の戦意高揚作と日本降伏後のものとでは扱いが大きく違っていることは強調しておきたい。 終戦後まもなくのうちに、日本軍ではないが日系人をまともに描いた『二世部隊』(1951)があったし、山口淑子主演で渡米した戦争花嫁を描く『東は東』(1952)もつくられている。
他にも、『三人の帰宅』(1950)、『深く静かに潜航せよ』(1958)、『昨日の敵』(1959)、『太平洋紅に染まる時』(1960)、『太陽の架け橋』(1961)、『勇者のみ(日米合作)』(1965)、『燃える戦場』(1970)……。 珍品では、日本人男女の極限状況ドラマ『アナタハン』(1953)。実質は邦画なのだが、音頭を取ったのは名匠ジョセフ・フォン・スタンバーグ。 六十年代のTVスリラー『トワイライト・ゾーン』の一作には、『日本軍の洞窟』という敵側と立場が入れ替わる米将校の話もあった由だ。 それらと共に、米国側の非を描いたものもつくられている。 『裸者と死者』(1958)では、残忍な米軍下士官が捕虜の日本兵を射殺する場面が描かれた。 『日本人の勲章』(1955)は、戦時中の田舎町での日系人殺害事件を暴きだす。(ただし、日本人は一人も登場しない) ロバート・テイラー主演の『決戦攻撃命令』(1961)は、広島に原爆を投下するエノラ・ゲイ機長の苦悩を一面的とはいえ最初に扱った作品だ。 こんな具合で、「戦時下の日本人を人間として扱った」アメリカ映画など、それほど珍しくはなかったのである。 そもそも日本人が英米の映画に登場すること自体が少ないのを思えば、むしろ寛容と理解をもって描かれたと言えるのではないだろうか。 『トラ・トラ・トラ!』(1970)以降の作品となると、日本側に神経を使って描くのが当たり前となっているほどだ。 『ミッドウェイ』(1976)、『さらばマンザナール収容所』(1976)、『マッカーサー』(1978)、『真珠湾(TV映画)』(1978)、『1941』(1979)、『大脱走!カウラ日本兵捕虜収容所』(1984)、『太陽の帝国』(1987)、『男たちの賭け』(1987)、『戦場にかける橋2』(1989)、『愛と哀しみの旅路』(1990)、『ヒロシマ』(1990)、『アンボンで何が裁かれたか』(1991)、『シン・レッド・ライン』(1998)、『ヒマラヤ杉に降る雪』(1999)、そして『パールハーバー』(2001)……。 こうした延長上に『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』(2006)はつくられ、2010年公開のTV大作『ザ・パシフィック』につながるわけだ。 『ザ・パシフィック』で米兵が日本人を差別的に遇する場面が多いのは、逆にアメリカ映画の進歩を示すものだろう。 敵側をどう描くかという次元をすでに超え、当のアメリカ兵自身を、これまでのような理想化された姿ではない、より人間としてのナマのかたちで映し出せるようになった証なのだ。 ところで。 日本映画のほうで、米軍を人間的に描いた戦争映画がいったい、どれほどあったかについて訊いてみたい。 日本の戦争映画といえば、「敵の姿を見せず、自分側の被害や苦闘ばかり描いている」という海外での批評があったほどなのだが。 追記
『パールハーバー』は右翼から反日映画として呪詛の的になったが、子供が遊ぶ野原での閣議というあり得ない状況にせよ、開戦を選び取った日本側の事情だけは説明されていた。マッカーサー証言のようなあからさまな嘘を真に受ける連中がこの映画を捏造だらけと言い立てるのは信じられないことである。
写真を見ました。 ひどい場面ですね。 お年寄り達に立たせながら、自分ら若年者はすわりこんでいるとは。 韓国のように儒教色の強い社会では特例的なことです。きっと、外国からのお客様ということで気を利かして、楽な姿勢でいるのを許してくれたんでしょう。 というのは冗談ですが。 でも、この写真……。 私にはどうしても、生徒の中の一部の人が配られたテキストを読むために頭をたれているだけの場面にしか見えないのですが。(笑) 文句を言うのは、もっとよ〜く検証してからにしてください。 それにしてもこんな場面で、土下座してるといわれて信じてしまう人もいるんですねえ。 ちなみに、この一部で有名な写真。 高校の所在地が、広島になったり、茨城になったり、和歌山になったり……報じるサイトによって、あちこち変わってるんですけど。 バカウヨさん、なに考えてるんですか? 嘘つくにしても、お仲間同士で口裏合わせてくださいよ。
あなたの言う「みんな」とは、どなたとどなたとどなたですか? 私はそんなこと言った覚えがないから、「みんな」の中には入ってませんよね? ああ、よかった。 それはともかく、山本さん。 開戦後一年のうちに、国民の血税でつくりあげた空母機動部隊をあらかた太平洋に沈めるような戦略を実行するのだから、人間業ではありません。 たしかに軍神なんでしょう。 (まあ、現場で頑張って沈めたのは米軍の人たちですが。軍神さんの率いる艦隊を壊滅させた彼らは、神よりえらいってことになりますかね?) ともあれ人間たちに勝てない軍神じゃ、しょうがないです。 あの時代の日本に必要だったのは、神なんかじゃなくて、負けない戦いのできる職業軍人でした。 けれども、あの状況下で負けない戦争が神にも無理だったとすれば、ほんとうにしてほしかったのは、日本を戦争に突入させずに済ませること。 それこそが祖国を救う策だったはず。 なのにわざわざ、こちら側から戦端を開いてしまう真似をしたのは誰でしょう? さらに。 どうしても理解できないのは、彼の信奉者がよく用いる「渡米経験もありアメリカの国力を知っていた山本五十六は、短期決戦を挑んで米国民の士気を挫き、早期講和にもっていこうとした」という詭弁としか思えない言い草。 ほんとうにアメリカというものをわかっていたなら、そんな真似するでしょうか? もしも、緒戦で勝利のかたちだけつくろい敵方の戦意を挫くという子供のまやかしを現実主義の英米に通用させられると本気で思ったとしたら、かくも世界をなめきった考えで国家危機を乗り切ろうとしたその選択は責められねばなりません。 そもそも早期講和の構想自体、真珠湾攻撃後、米国民が戦意喪失どころか本気になって立ち上がった時点で破綻したはずだし、山本自身もわかってたはずで。 ところが、山本五十六のことをよく知るはずの信奉者にそこがわからず、いまなお「短期急進戦略」が可能であったかのように言い張り続ける独走ぶり。 他にも、海軍と陸軍の勢力争いに過ぎない状態を、「山本は軍国主義に反対だったので、陸軍からつけ狙われた」とか……。 どうも、後世の思い入れでやたら持ち上げられてる気がしてなりません。 山本五十六をあくまで理想の人物像にしておきたいという不純な衝動が行き渡っているような。 怒らないでください。 私は、山本五十六に怨みがあるんじゃなく、山本をいまだに祭り上げる軍神教徒をこき下ろしてるだけなので。 ところで。 なぜ彼は勝ち目の失われたはずの戦いを続けたのか? おそらく山本は、開戦当初の戦略的好況が続く中、「勝利をつなぎ続ければうまく行くのでは」という思いが捨てきれなくなったのでしょう。 それで、講和はもはや不可能と頭で理解しながらも、賭博師的な期待に引きずられたままずるずると破局に進んでしまったのではと……。 あるいは、自分の推し進める戦略が破綻したことで祖国を決定的な窮地に陥らせた、責任と呼ぶには重すぎるものの重圧により判断力が麻痺していたのかもしれません。 もうあとは、タイタニック号の運命を知らされたスミス船長と同じで、何をしたらいいかわからなかった状態ではないかと。 結局、山本五十六は、大日本帝国を救う立場にある者として適任者ではありませんでした。 この時局の軍司令官に不可欠だったのは、彼が発揮した単発的な投機的冒険性(しばしば「男らしさ」と混同される資質)ではなく、なんとしても生き残り、祖国を守るため戦いぬくというしぶとさだったと思います。 粘り強く持ち堪える条件を整え、百に一つでも勝利の可能性があれば、すかさず動いて試してみるという、軍人としてもっとも重要なことを怠っていた気がするのです。 (続きは、執筆中) 結局のところ、彼はばくち打ちでした。 祖国の運命を投じた。 それが偽らざるところでしょう。 軍人の支配は1945年で終わったのに、戦時を回顧するとき、なお軍国主義のくびきに捉われた見方しかできない人がいるのは困ったものです。 日本の近代史って、馬鹿な軍人が祖国を自滅の道に引きずり込んだような暗い出来事ばかりじゃなかったんですけど。 大正デモクラシーって、知ってますか? 第一次大戦後の数年間、軍費撤廃が進み、貿易量が伸び、そして一般人の選挙権獲得が実現した戦前期における束の間の栄華の時代。 軍隊は無用の長物、税金泥棒と酷罵され、軍人は電車の席も譲ってもらえないほど冷遇の憂き目に遇ったという(だからいいというわけでもない)。 日本人は今一度、昭和の軍国主義に先駆けた市民主導による大正デモクラシーの心意気を取り戻そうではありませんか。 日本に軍備は必要ですが、それは市民一人一人の所有物です。 国民主権国家の各員として、われわれはもっと、税金の使い途について軍人達に文句を言うべきでしょう。 国民から血税をしぼりとって在らしめた最強の洋上機動部隊(実際は敵に沈められたのだから最強では全然なかった)をあえなく海の藻屑にしてしまう愚将を、軍神として崇めるなどもってのほかです!
出た! バカウヨお得意、騒乱時に便乗した流言蜚語!! これについては、韓国大使館が誤報を報じた英国新聞社に抗議したという中央日報の記事を引用することで、説明に代えさせてもらいましょう。
かかる次第で、ガーディアン紙は韓国側の抗議を受け入れ、誤報を削除することで落着した。 思うのだが。 ネット右翼は、海外のメディアが大東亜戦争を侵略戦争と決め付けて伝えるのが気障りだったら、韓国人を見習ってみたらどうだろうか。 その手の報道、大日本帝国を悪者として扱う通念に対して、泣き寝入りを決め込まず、「事実は違う。白人からアジアを解放した正義の戦争だった。これについては、ガンジーもアインシュタインもマッカーサーも日本を擁護し、さらにオランダのサンティン市長も称賛している。修正せよ」と抗議してみるべきではないだろうか? (つまり、日本のネットで流布することをそのまま伝えるわけですね。) ガーディアン紙は、修正も削除もしないと思うけどね。 それにしても。 おっちょこちょいのバカウヨどもが誤報を真に受け、「韓国はアジアの恥」とかいいふらしてたけど、そういう連中こそ日本の恥だな、ホントw リビア暴力鎮圧の先鋒が韓国傭兵?…英紙が誤報 (中央日報) http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137653&servcode=A00§code=A00
国論を二分したTPP論争。 参加交渉を推し進める野田政権も強引だが、「TPPに加盟したら、こうなる」とばかり、さかんなガセネタ攻勢で人々の恐怖を煽り立て、なんとしてでも日本の加盟を阻止しようとする反対派の特異ぶりがひときわ際立つ。 まるでTPP参加が、黙示録やノストラダムスの大予言のような破滅の予兆であり、亡国への扉を開くかのようだ。 こうなっては、TPPの良い悪いじゃない。 当サイト管理人はネット右翼とやり合ってきた経験則から、明白な嘘を言いふらす側の敵にまわる。 実際、「TPPで、皆保険制度が崩壊」「日本も、盲腸の手術費二百万になる」とか明白なデマを言いふらすのは、ネット右翼とかなりすまし左翼に多かった。 そのひとつ。 TPPの反対派(右翼だけとはかぎらない)の間では、こんなガセ記事が流されている。
あきらかなミスリードを誘ったものだ。 ロイターの元記事(http://bit.ly/uHVGLi)を読めばわかることだが、「(日本の)世論がまとまってないから」とはどこにも書かれていない。 けっして、「米国議会が、日本の世論がまとまらないのを理由に、日本のTPP参加を拒むよう議決した」というわけではないのである。 「日本は過去、(輸入制限により)国内市場を保護してきた。本気で市場を開放し、自由貿易に乗り出す覚悟があるかを確認すべき」 という意味の要請を、四人の議員がおこなったにすぎない。 日本国内でのTPPへの反対勢力のことには一言も触れられていないのだ。 TPP加盟という日本の保護貿易主義からの脱却を、戦争に例えてみるとわかりやすい。 すなわち、「本気で武装解除する気があるか、確かめてから降伏を受け入れろ」というのが四人の議員の主旨なのだ。 なにしろ日本はこれまで、しつこく高関税主義を貫いてきた国だ。 それがいきなり、自分のほうから関税撤廃が本分のTPPに参加させてくれと申し入れてきた。 なにか裏があるかもしれない。用心して、相手側の意図をよく確かめてほしい。 アメリカ人から見れば、日本には、和平交渉をよそおって開戦意図を隠蔽しながら真珠湾奇襲を成功させた前歴がある。先方から申し出たようなうまい話は警戒すべしということだろう。 それにしてもネット右翼。 TPP騒動のような歴史論争とは異なる局面においてさえ、あくまで嘘を突き通し、現実と違うことを既成事実化しようとする彼らの情熱が相変わらずなのに驚かされる。 TPPより、そっちのほうで驚いたと言っていい。
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