新しく県内に来た留学生が長崎原爆について学ぶ「長崎平和大学」が6日、長崎市平野町の平和会館などであった。長崎大など10の大学や短大、高専から中国や韓国、ネパールなど25の国と地域の380人ほどが参加。被爆者の体験を聞き、ボランティアガイドと爆心地周辺の原爆遺構を巡った。

 体験を語ったのは、深堀譲治さん(84)。学徒動員中に爆心地から約3・3キロの旧制県立長崎中学校で被爆。爆心地から0・6キロの自宅近くにいた母と弟2人、妹を亡くした。

 米カリフォルニア州から長崎外国語大に短期留学しているクララ・バーガミニさん(21)は「自分の国が原爆を落とした場所にいるのは変な気持ち。被爆者の話を聞いて、アメリカは残酷で身勝手なことをしたのだと思った」と話した。