スプラトゥーン 評価、レビュー 発想がすごいと思えるゲーム
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どうですか、「スプラトゥーン」が発売されて1週間以上経過しましたが。
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いやあ、すごいゲームが出て来たと。
改めて感心しているところ。
すでに発売直後の5月30日に『スプラトゥーンの簡易レビュー』として簡単に紹介したけど、もうちょっとまともにゲームレビューをしてみたいと思う。
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あれから1週間プレイして、より分かったことがあったわけですね。
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どれくらいの時間、プレイしたかはわからないが、ランクは20になっている。このランクは、オンライン対戦をしていくと上がっていく数字で、現時点では20が最高値。
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確か、発売後に追加されたオンライン対戦のルールのガチマッチではランクの他にウデマエという評価基準があります。
こちらはどうですか?
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・・・・・・。
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何、寝てごまかしているんですか・・・。
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ちょっと恥ずかしい結果なので・・・。
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・・・・・・。
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と、いうわけで、さっそくレビューを述べていく。
このゲームを評価する時、ただ一つ、「見てわかる」という言葉ですべてを語ることができるだろう。
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見てわかる、ですか?
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ほとんどの行為が、見てわかる、ようになっている。
そして、それが、ゲームとして一見シンプルに見えるが、さまざまな要因が絡まって、ゲーム性を増すことになっている。
ゲーム性を増そうとすると、多くのゲームでは複雑にすることでしかなしえなかったことが、まさに、見てわかる、ということで成し遂げた。
このシンプルかつ奥深い内容を出してきたことに驚きを感じる。
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その見てわかるという点について、具体的にお願いします。
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インクを塗っていく、という点で、まず視覚的にわかりやすいゲーム性となっている。
敵にインクを当てて倒すこともできるが、現時点でのゲームの勝利条件では敵を倒すということが無い。
主に、敵より多くの面積をインクで染めるか、もしくは、特定のエリアをインクで塗りあい、より多くの間、そのエリアにインクで染め上げ続けるか、の2点になっている。
敵にインクを当てて倒すこともでき、そうすれば、敵が一時的にマップから居なくなるため、敵を倒すことのメリットもある。しかし、それだけでは勝てない。
また、インクを撒くのは、敵を倒すこと、面積を広く塗ること以外の効果もあり、それが勝利に密接に結びついていく。
インクを塗ると、マップ上にプレイヤー側の色で染まっていくのだが、この染まっていく色に大きな意味がある。
単に、プレイヤー側の面積が広まるだけでなく、行動のしやすさもこのインクの有無で大きく変わる。
インクを塗っているところは地下に潜ることで、素早く移動できる。逆に、敵のインクの上に乗ると、足を取られて動きが遅くなる。
このため、単に敵に狙いを定めてインクを当てるだけでなく、敵の進行方向に対してインクを撒くことで、敵の動きを止め、そして敵を狙い打ったりということもできる。複数人で敵を囲めば、敵に攻撃を当てるのが苦手な人でも、インクを撒けば貢献できる。
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狙いを定めるのが苦手な人でも参加できるわけですね。
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敵が裏を狙って移動してくる際にも、そのエリアにプレイヤー側のインクを撒いていれば、敵は移動する際にインクを撒きつつ移動することを強いられるため、敵の動きをマップで視覚的に判断できる。
インクを撒きながら移動しないと、スムーズに移動が出来ないようになっているからね。
あらゆる要素が視覚的に判断できる、ということがこのゲームのすごさ。
色を塗るということが、さまざまなことに影響を及ぼし、ゲーム性を増している。
素人目に見ると、単に色を塗っているだけの遊びでしょ、と思うかもしれない。
もちろん、気軽に色を撒きつつ、勝った負けたを競うこともできる。
しかし、それだけに終わらず、コアゲームユーザーが遊んでも十分な戦略性を持った白熱した戦いをすることもできる。
色塗りだけが楽しさではないということに気づくと、このゲームのゲーム性の高さがわかるだろう。
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シンプルで底が深いゲームは、多くの人が楽しめますね。
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あと、これをオリジナルタイトルとして出したのも良い点。
これがマリオだゼルダだと、任天堂の既存のキャラクターを用いて出したのであれば、注目されることもないだろう。
古いキャラクターではなく、新しいキャラクターを生み出したのも特筆すべきところ。
今後も、そういった既存のキャラクターとのコラボレーションのようなことをせず、「スプラトゥーン」ならではの世界を作り続けてもらいたいと思うがどうだろうか。
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良い点はわかりましたが、好ましくない点などはないのでしょうか?
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やり込めばやり込むほど、人を選ぶと思う。
なんだかんだで、対戦ゲームなので、操作やゲームに慣れないと勝てないという問題が出てくる。
仕方ないのだが、それでどれだけゲームに慣れていない人がやり続けるか、という心配がある。
また、対戦ツールがゲームの主でもあるので、対戦以外を望む人からするとプレイできることが少ないと感じるだろう。
誰かの家に集まって複数人プレイを楽しめるのであれば良いのだが、出来て1対1のプレイの制限付きとなる。
もし、Wiiのようにどの家庭にも普及しているようなゲーム機であれば、ネットで集まってプレイなどもできるのだろうが、WiiUの普及が「スプラトゥーン」の魅力を広めていくのを阻害している。
この点もちょっともったいないな、と思ったところ。
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いずれにしても、良いゲームはより多くの人に体験してもらいたいですね。
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よく、ここまでルールを考え込んだな、と。
久しぶりに、発想がすごい、と思えるゲームに出会ったような気がする。
こうしたゲームが出てくるのであれば、まだまだ任天堂も捨てたものではないのかな、と。
そんな印象を受けたゲームでした、と。
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